2010/11/10

権力の無駄遣い


国会答弁を見る限り、仙谷官房長官は大昔の司法試験の知識だけで組み立てた古い論理で皆を煙に巻いているだけである。かいま見えるのはエリート意識の裏側に隠された国民はバカだ、という信念であるバカだから情報は公開しない、というのはその典型であろう地方自治ではすでに情報公開することで役人なり行政がいかにバカげたことをしているか明らかになっている彼に論戦を挑むとすれば、最新の判例で理論武装することと、法的仕組みによる判断を封じることである。簡単に言えば政治的判断は法的判断より上位にあることを前提に論戦することであるさて上掲は夜のNHKニュースで国家公務員が守秘義務が課せられる秘密の定義の場面要するにいかに官房長官のしていることが時代遅れの取り締まりを行っているか素人でも想像がつく。官房長官の言が正しければ、国会議員に見せた6分間のビデオについても、国会議員がテレビの取材に応じて、こういうビデオでしたと喋ることさえ罪に問われることになる。さらには前原大臣がビデオを見れば漁船側に非があることが一目瞭然と喋ることなど、まさに国民が知らないことなのだから大犯罪であるつまり、これほど下らないことを仙谷氏は大掛かりな体制で事件にしようとしているのである。ハッキリ言ってこれは権力の無駄遣いである。