2013/03/30

バカボンのパパ流?

予算委員会での採決風景
 どの世界でもそうだが、自分の信念を簡単に曲げてしまう人間は信頼されない。ましてや政治の世界で公約を手放すようなことがあれば尚更である。
 保坂区政の特徴は今や最大の「政敵」となっている議員が、そもそも保坂区長を擁立した一人会派の議員氏という構図に現れている。その議員氏にすれば、保坂区長が自民党政治になびいた変節は許されないのだろう。
 しかし今度は、なびかれた自民党が“苦悩”している。昨年は、あれほど、熊本区政を99%継続しているとまで評したのに、である。以下は自民・新風の25年度予算に対する賛成意見(3月27日)の最後の部分である。

25年度予算に対する我が会派(自民・新風)の態度の決断は大変悩ましいものでありました。車座と称する少数の区民参加手法、情報公開と言いながら、不都合なことは語らない、不言実行ならぬ有言不実行の姿勢、議会軽視のパフォーマンス、地方行政の役割にそぐわぬ施策、現場軽視のこども人権擁護委員制度の設立、目的の見えない若者支援組織の創設、さらに信頼関係を一方的に壊したことで、今後の多額の財政支出が懸念される小田急線連立事業の上部利用、この件は今後の次第によっては、極めて重大な責任問題であります。

 こうした、これまの区長の区政運営の姿勢だけを見れば賛成しがたいところであります。
 
 しかし15名を擁する区議会第一党が、予算に反対することによる区民生活への混乱を考えざる得ない。
 区長の評価のためではなく、現在そして今後の区民生活のために、区政に取り組むべきであるとの苦渋の判断であります。
 
 予算への賛成は、形の上では現区政の信託となりますが、我々は、我々の今回の賛成は保坂区政を認めたものではなく、区長を切り離した行政の継続性、安定性に目を向け、予算そのものを、おおむね了としたものでしかないことを重ねて申し上げておきます。

 これまで以上に悩み多き25年度が始まります。区長の予算執行のあり方の是非について更なる覚悟をもって、向き合っていくことを申し添え、賛成意見といたします。

 「区長を切り離した行政の継続性、安定性に目を向け、予算そのものを、おおむね了としたもの」というのは、もはや「賛成意見」ではないことは明らかであり、「苦しい言い訳」を通り越し「泣き言」のようにも聞こえる。(このような手法を自民は次も続けるつもりなのだろうか?こういう手法が議会の先例、しかもそれこそ第一党の先例となることの影響や責任を感じないのだろうか?これではバカボンのパパの名言「反対の賛成なのだ」と一緒であり漫画である。)

 ちなみに区議会第一党は議長を出しているので、仮に反対しても予算は通り、区民生活への混乱は生じない。

 なお私たちの会派は25年度予算について反対、そのことについては桃野議員のページを参照いただければ、わかりやすい反対意見となっております。

2013/03/28

臨海斎場は首都直下の時は使えない!?

 東京都が発表した液状化の可能性が高い地域(ピンクの部分)、液状化の可能性がある地域(クリーム色の部分)、液状化の可能性の低い地域(グリーンの部分)を実際の地図に当てはめてみると、当然のことながら、湾岸の埋立地域が該当する。
 その中に、臨海斎場Aのピンがある所(火葬場)があり、接続道路はすべて液状化の可能性が高い地域に囲まれている。言いたいことは、首都直下の場合、臨海斎場(火葬場)は使いものにならない可能性が高いということである。
 首都直下での東京都の死者は約1万人。現行の計画では地区会館等に遺体は安置となっているが、そんな状態で可能だろうか。23区の火葬場のほとんどが環七の内側にあり、交通規制の対象地域である。移動が一定期間制限される。東日本大震災では冬場に関わらず土葬を強いられた地域が多数あった。23区で土葬など可能だろうか?そんな残酷なことが可能だろうか?そういう先の先を読み込んで私たちの会派は予算委員会に臨んでいる。

2013/03/23

地下北沢駅?誕生 跡地活用は迷走

 左は23日の日経新聞。ようやく小田急線が地下にもぐり下北沢駅周辺の踏切9箇所が消えた。まさに40年以上にものぼる紆余曲折を経ての現実である。
 この記事を読むと、議会での答弁で聞かされていることといささか事態は異なる。昨夏の保坂区長の暴走で小田急と東京都との信頼関係は一旦壊れたものの、昨秋に保坂区長が謝罪して、またもとの鞘に戻ったように議会では聞いている。
 しかしこの記事では、今後の大きな問題となる「跡地」に関して小田急側の意見と相当食い違うようである。
 区の答弁によると、今年の早いウチに小田急や都と成案を得るようなニュアンスだったが、記事によれば「当初構想していた商業施設や住宅が整備できなければ、地権者の小田急の事業に打撃が及ぶ。3者が合意できない対立した状態が長引けば、計画にも影響が出る。」
 なにやら3者協議は思ったよりも決裂状態というか、一度信頼関係が崩されて、小田急はビジネスライクに徹する方向に転じてしまったようだ。しなくてもよいことをして、結果として交渉を不利にしたことのツケは区民が払わされる。

2013/03/13

バカじゃないの?


消費者にとっては名称が「消費税歓迎セール」となっていても、安けりゃ構わない!

言葉の問題じゃなく、仕組みの問題。インボイス方式だろ。

世田谷ナンバー

 保坂区長は自動車のナンバープレートを「品川」から「世田谷」に変えようとご執心だ。他にすることはないのか?という声をヨソに3月26日には成城ホールで区長参加のもと「決起大会」まで開く入れ込みよう。
 軽はずみな選挙公約が次々に破綻し、言ってることとやってることが違うどころか、最近では「次」を意識したのか「信念なき」区政にスウィッチ。
 そこに降って湧いた東商世田谷支部、商店連合会、工業振興協会3団体からの要請。世田谷ナンバーにすれば、知名度が上がるとか、地域振興、産業活性化、観光振興につながるとか、挙げ句の果てには区民としての誇りを高める効果があるとか。(もちろんそんな効果がどこの地域でも当てはまる訳ではない。このことは国交省の検証データで明らかになっている)
 今回のこうした産業団体の動きは国交省のご当地ナンバー募集の2回目にあわせているらしいが、最初の募集時(平成16年)直後に実は世田谷区で区民意識調査を行なっている。結果は上記の通り。ただしこの時の質問は「品川」ナンバーから「世田谷にゆかりのある」ナンバーということで行なっている。
 肯定的な回答は3割にも満たない。否定的な回答は約半分である。
 そこで今度は「区民の皆さんの気運を盛り上げよう」と町会・自治会を通じて署名集め。これって「ヤラセ」も甚だしい。そもそもそんな“需要”も関心もないのに、気運を盛り上げようなんて、役所が勝手に仕事を作っているに等しい。
 こんなことに公費と労力をつぎ込む保坂区政。

※一度、世田谷ナンバーに変わると、もう選ぶことはできない。世田谷区民が新車を購入する時はすべて世田谷ナンバーとなる。そして東京都で唯一、世田谷区民が乗っているのが世田谷ナンバーということにも。(現在の品川ナンバーの範囲は千代田区、中央区、港区、品川区、目黒区、渋谷区、大田区、世田谷区、大島、三宅島、八丈島、小笠原等)