保坂区長は今から4年前に、「子どもの遊ぶ声がうるさい」というクレームを紹介し、盛んに「子どもの声は騒音か?」という発信をツイッターで続けた。
そのことが、これまで、いわゆる“受忍限度の範囲内”と思っていた人たちに、「子どもの遊ぶ声がうるさい」と主張していいのだ、という風潮を煽ってしまっているのではないか、そのことを追及した。
これに対し、保坂区長は、ドイツの裁判の事例を出し答弁をそらし、ツイッターを見て広めたのはマスコミだと責任転嫁をし、むしろ社会問題化して都の条例改正(子どもの声は騒音ではないという)に至ったではないかと、“成果もどき”をいつものように答弁した。
ドイツがどうしようが、都条例が改正されようが、世田谷区の保育園待機児問題は改善されていない。
マスコミが勝手に取り上げたのではなく、マスコミが取り上げることは何でも(区長としての責任を放棄してまで)ツイッターで発信する、その姿勢を指摘した。
実際に、見たこともないことを、あたかも見てきたようにツイッターで発信しマスコミを煽っていたことも指摘した。いわゆる「比喩的表現」事件のことだが。
区長の仕事は、まず「問題提起すること」ではなく、「問題を解決すること」に主眼がある。(ここが区長就任以来の保坂氏の認識の心得違いがある。すなわち、国会議員のつもりで区長をやっている、という)
私が求めた答弁は、「保育園で子どもの声がうるさいというクレームがあるという問題提起は逆効果だったかも知れない。少子化で、子どもの声を聞かずに生活する人が増えたため、そんな子どもがうるさいのなら保育園が近くにできては困る、と先入観を与えることになってしまった」というもので、
だから、今後は区長としての立場、保育園待機児問題を解消する責任から、発言には注意する、という内容だった。
なぜ、そのような“答弁”を期待したかと言えば、同じことをアエラ(2014年11月17日号)で保坂区長自身が語っているからである。
http://dot.asahi.com/aera/2014111900100.htmlhttp://dot.asahi.com/aera/2014111900100.html