2010/11/19

もはや“官”政権

朝日の天声人語によれば『法相の「二つの答弁」は官僚の入れ知恵だろう。役人の授けた「弾よけ」に隠れて質問をかわす。昔ながらの図は旧政権と変わらない』とあるその役人の授けた「弾よけ」を自慢げにしゃべった。ウケ狙いとしても、日本国の法務大臣自身が話すのだから、私は無能ですと告白しているのに等しい他に人材はいないのだろうか19日の東京新聞の本音のコラムで佐藤優氏は偏差値秀才のことを次のように述べている『記憶と復元の技法に長けているが、試験で測ることができない他人の気持ちになって考えることが苦手だ。これが「勝ち組」の限界なのだ』民主党の若い人材が本当に、現在の法務大臣で良いのか、他人の気持ち即ち国民の気持ちになって考えられなかったら、それこそ民主党の限界ではないだろうか。

■ちょうど3年前の11月。自民と民主との大連立構想が潰され当時の小沢代表が行った辞任表明が重い「・・・ しかしながら、民主党はいまださまざまな面で力量が不足しており、国民の皆さまからも、自民党は駄目だな、民主党も本当に政権担当能力があるのか、という疑問が提起され続け・・・」■日本の悲喜劇は、嫌いな人が実は自分を一番理解していたかも知れない、というアンビバレンスにあるのかもしれない。