2011/01/09
穴のあいたバケツを直すのが先
■日本全国デフレ不況の中で、公共の値段(税率や公共サービス料金)はなぜ下がらないのだろうか■逆に値上げ(増税)の方向で菅内閣は動こうとしている■これはおかしくないだろうか?実はここに行革の根源的なテーマがある■答えは役所が“独占企業”であるということ、すなわち競争がないということ■もちろん23区の中でもそれなりに競争はあるが、民間レベルでの競争とは程遠い■ウソだと思うなら役人に尋ねてみれば良い。「役所で競争するとどうなるんですか?」■おそらく誰も答えられないだろう。まるで競争の考えが存在しないからである■逆に言えば、働いても、あまり働かなくても給料はあまり変わらない、という現実がある(終身雇用・年功序列給料)■働いても、あまり働かなくても給料は変わらない、ということには、あまり働かなくても生活が保障されるということである■ここに社会との大きなギャップがある。民間では“一生懸命働かなければ生活ができない”■いやあ、最近では公務員叩きもあってみんな一生懸命ですよなんて言うのは実状を知らないセリフ。実際には管理職が休日返上で他の職員のあまり働かない分を補っているのが現状である■しかし、これでは限界である。ましてや昨今は管理職志望が減っている。あまり働かなくてもよい世界に身を置き続けたいというあらわれでもあろう■要するに言いたいのは公務員の労働生産性をあげる“仕組み”が全くできていないということである。そして労働生産性を上げる仕組みを設けない限り、公共の値段(税率や公共サービス料金)は上がるばかりである。(穴のあいたバケツで水が足りないと叫ぶより、まずバケツの穴を塞ぐ方が先ではないか、ということ。菅政権は穴のあいたバケツのことを全く無視して、もっともっと水を汲まないないと水が足りませんと言っている!)