何だろうな。子ども・若者部(区の組織)から情報提供があった。明日以降、「子どもの生活実態調査」を行うという。
その質問票が手元にあり、マジマジと見てみた。小学5年生と中学2年生の全世帯に送付するといいう。
とりあえず簡単に云えば、小学5年生向けの質問票を見た結果、どうなんだこれは?と感じてならない。
上掲はその質問票の最初のページ。これが15ページまである。質問項目は45問である。
いくら私が老化したとは云え、45問はきついのではなかろうか。ざっと数えて「おねがい」と質問部分だけで、約4千字もある。(漢字は一字として換算)
回答部分の文章を含めると1万字近くなるだろうか。マジメに読んで回答すると、小一時間は掛かる。
何のモチベーションも無く(目的として“世田谷区の子どもたちが、“いきいきわくわくするまち”にするためにということが書かれているけど)、そもそも45問に答えることに耐えられるだろうか。
私の場合、いくら小学5年生を想像しても、数問で飽きた。
もちろん、子ども・若者部が尋ねたい意図はわかる。しかしこれでは、回答者(小学校5年生)の心理は、圧倒的に無視されている。
まさにこういうのが「お役所的」というか、「公務員のおごり」である。
問題はこれがアンケート調査であること。この調査結果が世田谷区の政策に影響を与えることである。
手続き的には、瑕疵がないとしても、実際、小学校5年生のどれだけの回答があるか、である。
冷静に約4千字の質問をこなす読解力がある子ども以外は、まず回答の精度は信用できるのか。
私ですら(何の基準になるのか不明だが)途中でひどく面倒くさいと投げ出したいと思う。
それでなくとも45問というのは、欲張り過ぎるだろう。
役所として、いろいろと聞きたい(アンケートしたい)というのはわかる。しかし、小五にソッポを向かれたらアンケートの信頼性に疑義を生じかねない。
百歩譲って、小五の中からのSOSを探ることが第二目的としても、45問のプロセスでたどり着くだろうか。