2018/06/01

終わっていなかった世田谷区の学校耐震補強

▪️区から信じ難い報告。
▪️希望丘小学校の校舎の改修増築の一環で、隣接する体育館の耐震診断をしたところ、それまで“あった”耐震力数値を大幅に下回る結果が出た。速報値が出たのが年初、第三者機関の認定が下ったのが年度当初。
▪️それまで“あった”耐震力数値とは平成7年の診断結果である。古いとはいえ経年劣化の減少率をはるかに超えている低い数値だった。
▪️阪神淡路大震災(平成7年発生)の教訓データが加味されるのは平成13年ごろである。
▪️それが、希望丘小学校だけに留まらない「らしい」ところから不信感は一挙に広がった。
▪️主因は体育館の屋根の耐震性(剛性)を見落としていたこと「らしい」。「らしい」というのは「ちゃんとやっているはずだが、でもちょっと自信がないな」というレベル。
▪️結果、「らしい」体育館はすべて夏休みから耐震診断をやり直すことになった。対象校は以下の通り。すでに現場では説明がなされている。
▪️その他、以下の体育館以外でも併せて念のため別の診断法(不思議な話だが、ポイントを絞った精密な診断法より、全体を見渡す診断法の方が、その後の多くの地震研究から耐震強度が正確に出ることになった。早い話、高価で時間の掛かる診断法より、安価な診断法の方が正確であったということが平成13年以後わかったということ)で校舎棟の再診断が行われる。

代田小学校、東玉川小学校、九品仏小学校、喜多見小学校、武蔵丘小学校、千歳台小学校、駒留中学校、富士中学校、瀬田中学校、尾山台中学校、千歳中学校、上祖師谷中学校、砧南中学校、喜多見中学校。(議会説明資料)