2011/10/25

何のための記者会見?

 25日東京新聞一面。「子ども医療費世田谷、無料見直しへ」。
 所得制限か一部自己負担の導入を考えている、というのが記事の骨子。具体的な見直しの内容は「区民意見などを聞いてから」(政策経営部)とあるが、議会ではそもそも“初耳”に近い。
 この問題は、子どもがいる世田谷区の全家庭が関係する。(受給対象者数は10万1千人)
 当然、区長が率先して説明すべき問題である。そのために区長の記者会見があるはずである。しかし昨日24日の記者会見では、この件に関しては一切触れていない。(会見の内容は例の弦巻のラジウム放射線の話やイベントの紹介)
 区長の記者会見で触れなかったことの方が、区民にとって重大問題であるということは、皮肉というより、情報隠しである。(また?)
 もちろん、やみくもに有料化に賛成する区民などいるわけがない。そのためには区の財政事情を説明しなければならないし、子ども医療費より先に削るものはないのか、これも当然議論となるはずである。(私たちの会派では人件費削減が先だと主張している!)
 とにかく、こういう重要なことは区長が自分の責任で方針変更したい、というべきではなかろうか。そのための記者会見ではないのか!