財政パンク寸前の目黒区の改革素案が出た。(と10日の産經新聞が伝えている)区の830の事業のうち73%にあたる607事業を廃止や休止、延期するなど見直しを行う。
とにかく毎年30億円づつ削減して3年間の累計で180億円の削減を目指す。
新聞報道を読む限り、とりあえず素案にしてみました程度で、具体的な実施にはまだまだ先のよう。例えば保育園の民営化などを考えているが、24年度中にスケジュール策定という“先送り観”ありありの“のんびり度”である。
削減政策は、削減だけでは成り立たないという民主主義の矛盾を抱えている。(実はそこが最大のポイント。)
目黒区長は今月中に区民と懇談会を行うという。削減素案がテーマだ。ひるがえって世田谷区はテーマを決めずに区長が暢気に、いや何も考えす、否自由に、懇談会を開催している。財政状況は五十歩百歩にもかかわらず。(この点については会派として6月議会で区民と財政状況を説明する懇談会にすべきだと口を酸っぱくして述べている、から言うのだが)
行革は切羽詰まってやれば失敗の度合いは増す。余裕を持って大胆にするのが肝心である。