掲示番号は72番です!
●簡単にいえば、高度成長期時代に建てた公共施設が一斉に老朽化の時代に入り、また団塊の世代が福祉世代に突入するからである。
●若い頃は行政や福祉という捉え方をしなくとも、親がいたり、家族がいたり、元気一杯の身体があったりして、頼るべき相手は事欠かなかったかも知れないが、その親が老い、家族が離れ、肉体の衰退を実感するにつれて、身近な行政や福祉サービスとは無縁とはいえないことを多くの人が自覚し始めたのが「令和の時代」となるのだろう。
●世田谷区議会の中で、これまで最も長く、福祉保健の議論の現場にいた議員の一人である。(自称・行革議員というイメージからすれば意外かもしれないが)
●行革(行財政改革)とは、究極、福祉環境の周辺の無駄を取り除くことであろう。
●優先順位の低い行政サービスに、保坂区長はこだわり続けている。
●その典型例が、本庁舎の合理的な改築計画の「放置」であった。本庁舎の建築家が高名な人物とあとで知って(実際にはその弟子が関わっていたのだが)急に改築方針を躊躇しだし、2年もの時間を空費したことである。
●悪名を恐れたのだろう。
●その間、建築費は高騰し、災害対策の本部機能が事実上ない期間が、2年延びたことである。区民は知らない間に危機にさらされているのである。
●芸術に理解を示す区長を選ぶのか、区民の安全のためなら芸術なんて無視する無教養な区長を選ぶのか?
●結論から言えば無教養と非難されようが、区民の安全を守る選択を最優先すべきである。
●「芸術には言葉では表せない、無限の力がある」だろうことは知っている。しかし、カネの掛かる(税金を使う)芸術は財政難の時には毒である。
●本庁舎の建築家が誰であろうと、首都直下の安全性、例えば福祉系の職員が被災後に職務に就けないことを想像してみれば直ちに改築に舵を切るべきだった。
●いまのところ、首都直下が起こっていないので、実害は見えていない。
●冒頭の問題、公共施設の老朽化と首都直下対策、そして増大する多様な福祉ニーズをどうやって両立するか、という議論を議会の中で、一番多くやってきたつもり。
●私は、行政に対して、僭越ながら「提案」なるものをした記憶はないものの、有能な行政マンの頭脳を遊ばせないできた、という自負はわずかにある。
●適材適所の人材には、質問の山をぶつけて、どうしてできないのか、どうすればできるのか、その根拠は何か等々、議会の場で発言しながら、新たな展開を見つけたことはすくなからずある。(しかしなぁ、保坂区長になってから適材適所の人材がいるのか疑問)
●今期の私の働き方は、適宜、区政報告を直接お渡ししたり、新聞折込を使ったり、街頭で説明させていただいたり、とやれる限りのことはやったつもりですが、何せ91万区民に、どれほど伝わったかは、わかりません。
●上記のことに関して、私の新聞の最新号のハイライト部分を載せます。