新たな空気清浄機の試作品の記事が日経に載っていた。記事にあるとおり現状の空気清浄機ではタバコの有害物質(ガス)を取り除けない。
実は、昨日の決算委員会で、タバコの禁煙に関する質疑をしたばかり。
世田谷区が新たに作る健康増進施設(池尻)の中に喫煙室を設けるという、愚行について質した。分煙ということらしいが、厚労省の健康局長による2012年2月の通知で分煙は否定され全面禁煙となっている。
しかも驚いたことに、その喫煙室は窓がない部屋で、空気清浄機を1台置くといったもの。
実は現状の空気清浄機はタバコの有害物質(ガス)は除去できない。除去できるのは粒子状の臭い物質だけである。
分煙室でも換気設備を伴わない空気清浄機ではこれらの有害物質(ガス)が逆に喫煙室に蓄積してしまう。
まさに世田谷区が考えている健康増進施設の喫煙室は有害物質の「ガス室」になってしまう。こんなものを税金を使って作る必要があるのだろうか。
記事によれば、この会社は年内にも改良をした製品をモルモットなどの動物実験などで動物の臭いが強い研究機関等に1台100万〜150万円で販売予定とのことだが、それでも発がん物質(ガス)までは除去できるとはうたってない。世田谷区はこれを買ってでも喫煙室を断固設置するのだろうか?