2010/09/05

世田谷区の借金 その5

■世田谷区の借金772億円。そのうち減税補てん債は277億円(その他に似たような名称の“減収”補てん債が32億円。合わせると、減税補てん債ほか309億円)■減税補てん債は世田谷区の借金の36%を占めている。

平成10年度分の住民税等減税補てん債  15億7千万
平成10年度分の住民税等減税補てん債  14億9千万
平成11年度分減税補てん債       16億1千万
平成12年度分減税補てん債       19億5千万
平成13年度分減税補てん債       20億9千万
平成15年度分減税補てん債       26億8千万
平成16年度分減税補てん債       103億3千万
平成16年度分減税補てん債       28億5千万
平成17年度分減税補てん債       30億3千万

■平成16年度の103億3千万円は平成7年、8年度分の借り換えとなっている■減税補てん債は他の借金と異なり、学校施設建設費とか公園用地買収費とかの具体的な“ローン”ではない。いわゆる行政経費として使われたものである。分かり易く言えば職員の人件費に消えた、とも言える■ではなぜ人件費等をまかなう為に“借金”をするのだろうか。それは“減税”をしたからである。誰が?国が、である■国が“世田谷区の地方税を減税した”からである■ここに日本の財政の、ムダ使いの原因が隠されている■地方自治体の「課税自主権」など存在しないことが、国側はもちろんのこと、地方自治体側からも証明されているようなものである。