●保坂区長の最新刊が手に入った。今回は、政治学者の中島岳志氏との対談形式となっており、保坂区政の10年間を振り返りながら、「日本を立て直すために何が求められ何を急ぐべきか。2人が徹底討論する」との惹句がそそられる。
●220ページの新書に、50にも及ぶ「実績」を詰め込むのは、至難の技。“要約”のテクニックがなければ、できない。
●例えば、下北再開発問題はわずか9ページでハッピーエンドの実績ということに(なっている。)
●況してや、国会議員時代の実績も織り込むのだから、上から目線と現場目線の融合という高度な構成技術。
●“区長でありながら、気分は国会議員以上”という性分が有り余るほど伝わって来る。
●題名からすれば、「保坂政権なら乗れる」と中島氏に言わせているようだが。国政再登板となれば、それはそれで結構なこと。とりあえず重版出来を祈るばかり(とは失礼かな?)
●まずは一読。朝日新書 定価869円。