2012/09/06

子供っぽい「欠席」


 5日に外環道の世田谷地点からの着工式(鍬入れ式)が行われた。いろいろと賛否がある外環道だが首都直下が迫り来る状況では、見方も変わると思う。
 さてその着工式、国交大臣、都知事が来て、世田谷区長は欠席という、珍しい事態に。
 これまでの保坂区長の外環に対する批判的な「スタンス」からすれば、とてもこんな式典に参加できるか、ということだろうが、実際、世田谷区長としては“抵抗らしい抵抗”は何もしていない。そもそもこの着工現場の区有地を提供したのは保坂区長自身。
 些細なことのようだが、実は、個人なスタンスと公職としての区長の仕事の分別がなされていない“重症”の兆しとも見て取れる。
 要は外環にとどまらない。個人的なスタンスを守るために公職の役割を犠牲にする政治姿勢が、いかに危ういか?
 下北沢の跡地の問題にしても、何か成案があってのことなのか、それとも個人的スタンスを守るために、あちこちに感情的なしこりをバラまいているだけなのか、事と次第によっては収拾がつかないことにもなりかねない。
 8月28日の都政新報ではやはり保坂区長が関係者との合意を無視したと断じている。