■シャープの液晶テレビで有名な亀山ブランド。三重県が進める破格の企業誘致(補助金135億円支出)として2004年に同県亀山市に生産工場が完成■以後、有名女優、シャープ、亀山ブランドは日本の液晶テレビの代名詞となった■しかし2010年の今、亀山工場の液晶パネルの生産設備がわずか6年で解体されている。中国に持って行かれ、そこでまた生産設備として使われるという■亀山市の考えた“企業城下町”など夢の夢で、工場周辺にはコンビニもなく、せっかく建てた単身者用アパートもがら空き、とのこと■8月17日の朝日夕刊のコラム「窓」がそのことを伝えている■たった6年で。わずか6年で。三重県も亀山市も驚いているだろう■しかしこれが企業の生き残り戦略の現実である■この問題を正面から論じているのが「国際標準化と事業戦略」という最近話題の本■圧倒的な技術力・開発力を有する日本企業が市場競争力を急速に失っていく分析は、まさに驚きに値する■世界市場という視野でものごとを考えさせることが「強制」されている。
2010/08/17
2010/08/15
世田谷区の借金 その1
■国の借金は途方もない額だが、まず足元の自治体を考えてみる■世田谷区の借金は771億円。一体これらの借金は何に使われたのか?■そんなの予算・決算の委員会に出ているなら先刻承知だろうと思われるが、全体を知る議員は少ない■以下、情報公開で手に入れた古い資料を元に記してみる■世田谷区の借金771億円。228本のローンから成り立っている。ローン期間は最長25年から5年まで■金利は6%から0.8%まで■“最古”のローンは昭和61年から平成23年までの二子玉川小学校体育館建設費の2億4千万円。借入先はゆうちょ銀行(旧東京郵政局)今年度1995万返済、来年度1908万返済してローン完済となり、晴れて小学校体育館は“区民財産”となる(当時の小六生は37歳になり、親子二代に渡って体育館を利用、ということもあり得る)■つまり、予算・決算の委員会に出ている議員でさえこの“最古”のローンのことを覚えているのは何人もいない■国の借金もこうしてたどっていくと、いろいろなことが見えてくるはずである。ましてや“国のローン期間”は60年■増税する前にまずこれまでの借金の構造そのもを再検証する必要がある。
2010/08/07
2010/08/06
世田谷区の人口
■世田谷区の人口(外国人含)は今年の5月1日現在で登録上85万人を突破した■登録上というのは、住民基本台帳と外国人登録の2つである。ただしこれでは、上京して世田谷区に住んでいる学生等で住民票が地方にある場合等カウントされないので、実態については東京都が発表している推計人口の方がよりリアルである(推計人口とは国勢調査に基づき、毎月の登録上の人口の変動等を加え、実際に住んでいる人数を推測したもの)■それによれば7月1日現在で86万7511人ということである(これは山梨県、佐賀県、福井県、徳島県、高知県、島根県、鳥取県を抜いている!)■登録上の人口が80万人を突破したのが平成14年であるから、8年間で5万人の増加ということになる■簡単に言えば世田谷区内に館山市(千葉県)とか、三浦市(神奈川県)がまるまる移ってきたような感じである■そもそも世田谷区には基本計画というものがあるが、それによれば世田谷区の人口のピークは平成33年、つまり今から11年後となっている。しかしながらその想定上のピークをすでに平成20年に超えてしまっているのである■要するにピークの時期を13年も読み間違えて、しかもそのピークは年々更新されつつある。8月1日現在で世田谷区が平成33年に迎えるだろう人口のピークをすでに1万1692人超えている。こうなると基本計画そのものが前提を失っているということである■一方で都市農地(生産緑地)の宅地化はどんどん進んで、毎年2ヘクタールから4ヘクタールの宅地が区内で“生産”されている■世田谷区の登録人口が80万人から85万人に増加した平成14年から平成22年、どの地域が増加したのだろうか■地域人口の増加率は世田谷が5%、北沢が1%、玉川が6%、烏山が6%に対し、砧は13%と飛び抜けている■北沢の地域人口の増加が極端に低いのに対し、砧の増加ぶりは異常である■これを市町村であてはめてみると(全く意味はないがイメージとして)、世田谷地域はこの8年間で新たに南伊豆町(人口1万・静岡県)が移ってきたような感じであり、同じく北沢地域は渡嘉敷村(人口9百人台・沖縄県)、玉川地域は美浜町(人口1万1千・福井県)、烏山地域は奥多摩町(人口6千・東京都)、そして砧地域は室戸市(人口1万7千・高知県)という具合である■まちの変化は、言われてみれば、という感じでしかわからないものである。また、にぎわいは外部にどれだけ開放されているかによっても変わる■とは言ってもデータでみる限り、世田谷区の人口が増加するということは、農地の多い、みどり率の一番高い砧地域で変化が起きているということである。
無料のからくり
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■前から気になっていた■そもそも無料で回収というのが、わからない■しかし記事によれば「中古テレビなど家電製品を回収するため家庭を訪問した際、回収を頼んでいない製品まで勝手にトラックに積み込み、抗議した人には『もう返せない』などといって、抗議を聞き入れないなどの行為を繰り返した」(上掲赤線部分)や「軽トラックが呼び止められると、代金を先に言わず、庭先や物置などにある様々な物品を勝手に積み込んだうえ、『作業の手間をどうしてくれる』などとすごんで代金を請求、動揺した人の中に10万〜20万円を支払った人もいるという」(朝日新聞)ということだったのである■くれぐれもご用心を。
2010/08/04
どっちもどっち
世田谷区議会議員 | S並区議会議員 |
61万7000円 | 59万9000円 |
■ 世の中には、わかったようでわからないことが多い。上の表は世田谷区と隣区の区議会議員の報酬月額である■これらは毎年公表されている数字であり、区境に 近い人は駅などで隣区の広報紙を手にして知ることができる■しかし、公表されていない年収で比較すると“逆転”する■どちらも正しい数字であるが、期末手当の計算数値が異なることから、こんなことになる■区議報酬に対する批判は当然としても、役所の公表する数字には更に奥の数字があるという実例である。
世田谷区議会議員 | S並区議会議員 |
1040万 | 1061万 |
2010/08/03
市民が予算を決める
■7月30日早朝のNHK ニュース。「市民が予算を決める」という取り組み。なるほど地方自治のあるべき方向の一つであろうと思う■ただし、このようなやり方には“最大の弱点”が隠されている■それは、そのおカネ(税金)がどこから来たのか?という認識が省かれている点である■最初からお金が用意され、使い方決めて下さい■これでは役人の、ある意味、野放図な仕事ぶりを擬似的に市民に追体験させるだけである■それでも経済が右肩上がりの時は良い。弱点が露呈するのは税収が落ち込む時である。つまり「市民がマイナス予算(予算を削ること)を決める」ことになる時である■その時初めて、そのおカネ(税金)がどこから来たのか、考えざるを得ない■現在の市民自治の最大のテーマは「市民がマイナス予算を決める・市民が予算を削る」ことができるか、この一点にかかっている■このことが出来れば(合意形成が出来れば)、もちろん地方議会など、いらないのかも知れない■残念ながら世田谷区においては、先にあげた検証委員会では“マイナス予算を決める”合意には至らなかった■結局、議会という“解毒作用機関”で“マイナス予算”を考えることになるのである。
2010/08/02
政策提言を読む
■7月26日に出された政策検証委員会の提言を読んだ■残念ながら、せっかく選りすぐりのメンバーを集めたにもかかわらず、中途半端な提言に終わっている■たとえば“政策目的に合わなくなったものは見直せ”というレベルの提言はあっても、その先がさっぱり■恐らく、あとは役所で考えろ、ということなのだろう。(提言は役所・区長に対して出されている)■これは考えようによっては“見もの”である。役人が現在行っている政策で、「今どきこんな政策おかしいんじゃないか」って廃止や見直しをすることを想定しているわけだ■そうなれば、まさに政策検証委員会としても意味のある提言をしたことになる■それにしても、想起するのは、「大事なことは区民が決める、しかし何が大事かそうでないかは役人が決める」という構造である。「大事なことは首相が決める、しかし何が大事かそうでないかは官僚が決める」というのも同様である■住民自治とは何が大事かそうでないかを住民が決めることから始まるのではないだろうか。その意味では今回の検証委員会の課題設定は明らかに役人が設定したものである。
2010/07/31
京王線だいじょうぶ?
■上は7月30日夜の首都圏ニュース。最近の京王線は“大事故にならなかった事故”が多過ぎるのではないか。しかも今回の事故においては会社として知らなかったというから驚きである。
■6月29日桜上水駅で電車が通過中に遮断機が上がった事故。6月14日には中河原駅で遮断機が閉まりきっていないのに電車が通過する事故■さらに今回の事故である■遮断機が上がっているのに電車が通過するということは、大事故にならないことのほうが奇跡である■もちろん踏切を渡る人や車にも左右を点検してからというルールはある。しかしそうはいっても“遮断機の判断”を信じているのが日常ではないだろうか■暑いから、ということもあるのかも知れない。想定を超えた猛暑は人間も機械にも思わぬ故障を招くのかも知れない■しかし、ことがことである。ミスから生じる代償の危険性は余りにも大きいということを鉄道会社は自覚すべきだし、立て続けに起こるということは会社的に何か問題でもあるのではと思えてしまう■ちなみに昨年9月にも千歳烏山では事故が発生している。ダイジョウブか?京王線!2010/07/30
二番目の視察地 マブチモーター本社
■千代田区役所の次の視察先は千葉県松戸市にあるマブチモーター本社■民間企業しかも研究所という趣き。館内の静粛性が際だっている■動画の最後の方で少し映っているが、建物の構造は真ん中が吹き抜けとなっていて、且つ一つのフロアに仕切りがなく大部屋となっている■全体が見渡せるだけでなく、3階のフロアから2階が見下ろせるという具合に、階が違ってもどこに誰がいるか、わかりやすい構造になっている■面白かったのは空調が細分化され、しかも床から送風される点。デスクにも送風口があり、空調はほぼパーソナル仕様になっていた■もっとも区役所の施設は基本的に研究系ではないので、(こんなに静かで空調が快適だとみんな寝てしまうのでは?と危惧)そのまま参考にはならないが、それでもなぜか区役所の内景と似ていた■百年建築といっても出来たら終わりではなく、それ相当のコストもかかるようである■地域のランドマークを意識しているのか、建物内部の効率性と敷地全体の配置の余裕が印象に残った。
2010/07/28
千代田区役所視察
■7月27日、地方分権・庁舎問題等対策特別委員会で千代田区役所とマブチモーター本社を視察■千代田区役所は平成19年に竣工、23区では最新の庁舎■世田谷区ではリーマンショック後の財政悪化で、庁舎問題は事実上の凍結となり、近未来的な課題となっている■とはいえ、庁舎問題は日頃から考えて、多くの知識の集積を重ねた上で、近未来の“その時”に臨んでも無駄ではない。無駄どころか、それこそが必須である■区民にとっては半世紀、1世紀にわたる投資である。議会としては豊かな見識が求められる。役人まかせ、業者まかせでは税金をいいように使われるだけである■ここはしっかりと知識や見聞の集積につとめなければならない。庁舎は区民のものである。上は前半の千代田区役所の分、とりあえず。
2010/07/26
千歳清掃工場再稼働へ
■東京二十三区清掃一部事務組合からの情報によると、7月18日より停止していた千歳清掃工場が7月27日午後3時より再稼働とのこと■千歳清掃工場の水銀付着量が軽微であったため早期にクリーニングが終了した模様■再稼働に際しては、水銀濃度が自己規制値以下であることを確認の上で、ごみの投入を再開するとのこと。
2010/07/21
千歳清掃工場停止中
■上掲は20日の夜8時45分の首都圏ニュースの一部。
■ 世田谷区の担当によれば、今回の一連の事実経過は次のようである。
6月11日足立清掃工場
7月01日板橋清掃工場
7月08日光が丘清掃工場
7月18日千歳清掃工場
で、次から次へと水銀がごみに混入し、基準値を超えたので焼却炉を停止したということ。
■一般的には水銀は家庭ごみにも、体温計とか医療品等に混ざることがあるらしいが、今回の量は、それをはるかに超えたものだという。だいたい小さい缶ビールくらいの容量、350ミリリットルくらいの水銀で停止になるという。ただし比重は約14倍だから重さは5キロくらいにはなるが・・・。
■原因については、常識的には家庭ごみからとは考えにくいという。可能性としては事業系ごみではないかということで廃棄業者に状況を調査している。
■すでに足立清掃工場は内部の水銀を取り除き稼働しているので、順次、取り除きが済めば全工場稼働の見通しで、千歳清掃工場も8月前半までには稼働の見通し。
■今回の件で掛かった費用は足立清掃工場で出ているが、そこだけで2億8千万円、センサーまで水銀を被ったらしい。全工場では10億くらいに達する可能性もあるとか。保険はなしで全額、とりあえず23区で分担することに。もちろん原因者がつきとめられれば賠償措置を講ずるだろうが。
■今回の件で世田谷区民の生活に影響することは、担当部課も頑張ってもらって、ないようである。
こしいしチャチャチャ
■選挙とは短期間で候補者の名前を書いてもらう一連の手続きだから、それこそ陣営はあの手この手を考える。それにしても「こしいしチャチャチャ」には、失礼ながら思わず笑ってしまった(映像は7月4日放送のフロントラインから)■結果として当選したのだから「こしいしチャチャチャ」を笑っている場合ではない■さらに番組で名付けられていた「輿石レディース」に3年前の参議院選挙で東京選挙区でトップ当選した大河原氏が映っていた。こんな所で目にするとは、ちょっと意外■通常、選挙応援は党内での人間関係や立場が反映されるものである■外からは、なかなかわからないものを選挙は見せてくれる。
2010/07/19
行政視察先ダイジェスト
※動画が見られない場合は上の「行政視察先ダイジェスト」をクリックしてみて下さい。
■7月14日・15日、福祉保健常任委員会で宇都宮市、仙台市を行政視察。
■宇都宮市の教育センターでは「発達障がい児への支援」同じく男女共同参画推進センターでは「配偶者暴力相談センター」について。
2010/07/18
2010/07/12
世田谷区版事業仕分け 最終日
■7月12日午後1時から世田谷版事業仕分けの最終日、提言のとりまとめの会議が開かれた。すでに提言の文章は委員長がとりまとめ、それに対して各委員が最終意見を付するという形で進行。
■しかし、会議の雰囲気は全然盛り上がらない。まるでお通夜か、今で言えば、落選事務所のような感じで、各委員とも口が重い。
■理由は、委員長のとりまとめの文章が、あまりにも役人風の文章に堕してしまったこと。その結果、わかりづらい、むつかしい、普通の区民は読む気がおこらない、という区民選出委員からの意見や、学識委員からもパンチがない、総花的という批判があった。
■例えば冒頭からこんな調子である。「既存の事業は、当初の政策目標の達成を目指して開始されている。事業を行うための基礎である政策目標が、依然として区として目指すべき目標であるかを改めて確認し、すでにある時期に達成されている場合や、社会情勢に照らして、意義の薄れているものについては、目標達成のための手段としての事業の廃止を視野に入れた見直しを行うこと。」
■まさに悪文の代表例のようなものであるが、各委員が望んだのは、恐らく言いたかったことは、この悪文の下に具体的例示をしたら、ということではなかったか、と思う。例えば、青年の家は当初の目的は達成されており、社会情勢に照らし意義が薄れているので事業の廃止をせよ、とか。
■具体的例示があれば上記の悪文もそれなりの意味を見いだせるが、それがないので、骨抜きの悪文になっている。要は、各委員はこの文章の具体的な意味は議論もしたので、理解しているが、提案された側においては、この文章だけでは、解釈はどうにでもなる、ということである。具体的な例示がなければ。
■これに対し、委員長は、この提言は具体的な一箇所に絞ってのものではなく、ここに現れた考えをできれば、全庁で、多くの部署で実現させてほしいということこから、このような表現 にしていると、釈明のような説明があったが、詭弁であろう。
■さらに委員長から、この提言は国の事業仕分けとは全く異なる、というやや開き直りのような発言があった。仕分けではなく言い訳なのだろうか。
■そもそも、役人に対して、無駄なことは廃止しなさい、と提言しても、そんなことは出来ないから検証委員会が設けられたのではないだろうか。
■結局具体例を示さなければ、理念が正しくとも、解釈・運用は役人に丸投げという事態に陥る。それでは各委員としては不本意だと思う。しかしながら、委員長のとりまとめでは、役人の都合のために長時間議論してきたということにしかならない。この成り行きを見ていて、各委員が気の毒になってきた。
■会議の最後の方で、受益者負担のところで、多少議論が白熱する部分もあったが、最後になって、白けた感じで午後3時11分に終了。まことにもって竜頭蛇尾。
秘策・公務員税
●6月7日のブログで、菅政権のウィークポイントは、ホップ・ステップ・肉離れと記した。まだ新政権が出来てまもない支持率が急回復を遂げた頃である●しかし参院選の結果を見れば、予想通り、またやっちまったな、である●「増税の前にやるべきことがある!」とは先週まで大きな声でつぶやいていたフレーズである●消費が低迷している時に平気で消費税を上げるなどというのは典型的な役人の発想である。これでは凶作の時に年貢を上げる悪代官と同じである●つまり役人は納税者の“痛み”を知らない。足りないから多く取るという安易な発想である。(市民運動家出身の首相がそれに乗るとは驚き)●結局、役人がこの痛みを知らなければ、税金の無駄使いはなくならない●そういう考え方と、現実の高額安定給料に対する批判から公務員人件費のカットという政治的主張が生まれてくる●しかし本当はカットするより良い方法がある。公務員課税である。もちろん地方税とし、自治体の財政事情にリンクするようにすれば、公務員みずから無駄をなくすようになるだろう。要するに地方公務員がどっち向いて仕事をすれば良いか明確にわかるようになる。
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