2019/01/26

消火器は「邪魔になるところ」に置いておく

1月17日は阪神大震災から24年。左は一昨年の糸魚川市大火の特集記事(東京新聞1月15日)震災後の戒めとして、耐震建築物や、重い家具等への対策は進んでいるのだろう。震災後の建築物は最低でも、築24年という年代物に入る。それ以上の住宅は徐々に減少している。

しかし糸魚川大火は少し前の出来事である。東日本大震災でも犠牲者は津波、水である。

世田谷でも火災事件が起きている(東京新聞1月15日)取り扱いは小さい。報じていない新聞もあるほど。冷え込みが厳しいことが遠因にあるのかもしれない。

犠牲になられた方またはその親族の方にはお悔やみを申し上げる次第であり、また火災に対処した地域消防や防火活動に当たられた方々には本当に感謝しかない。

2年前に、世田谷区の消防力(世田谷、玉川、成城)は、3署合わせて、ポンプ車24台で、平時での消火能力としては延焼の可能性は無いということである。もちろん火災時には、隣接区市からの駆けつけもあるので、世田谷区の消防力というのは仮の想定である。ちなみに東京都全体の消防ポンプ車は677台である。

都市は、耐震住宅や耐火構造と変わりつつある、とは言っっても人口90万8千人、世帯数47万9千(1月1日現在)の世田谷区において、東京全体のポンプ車が駆けつけても700台に満たない、というのが現状である。

もちろん、道路を広くして、延焼遮断帯を作る都市計画も優先されるべきだが、生活実態がそこに存在する以上、無理強いはできない。むしろ災害対策機能(災害時に働くべき公務員の職場の確保)の向上の方が現実的かもしれない。


実は、世田谷区は「消防活動が困難な地域と住宅密集地などで災害時に防災上の危険が高い地域」を公表している。(27ページ)

とにかく小さな火が世田谷区の最大の弱点である。

消火器?どこにありますか?

2019/01/04

震度6クラスはフツー?


■天災に正月もなかろうが、最近の震度は少し上がっているのではなかろうか。

■東京での地震、特に住宅密集地での地震で被害をもたらすのは、津波と並んで火災である。

■あらためて、一般に知られている備えを

寝室には家具を置かない。
寝室に家具をやむを得ず置く場合は家具の向きを変てベッドの上に倒れてこないようにする。
出入り口を塞がないように家具の配置を工夫する。
空き部屋に納戸を作り家具を集める。
各部屋の「内履き」を準備しておく。
消火器は「邪魔になるところ」に置いておく。
飲み水、食料の7日分を確保しておく。
隣近所とのつきあいを大事にしておく。
1981年(昭和56年)以前の住宅では耐震診断をしてみる。
自動車一台分の費用で「確実に命を守るための自宅の耐震改修」ができる。

「ワープロはいずれなくなるか?」という質問に30年前のメーカー各社はどう答えた?


30年前の雑誌DIMEの企画が1日に再録されている記事が面白く、興味深かった。

https://dime.jp/genre/644604/

題して

「ワープロはいずれなくなるか?」という質問に30年前のメーカー各社はどう答えた?



NEC「ワープロは文書を書く機械として特化されていますから、その必要性はなくならないんじゃないかな」
キヤノン「ワープロがパソコンに取り込まれることはないでしょう」
シャープ「人間の扱う道具は使いやすいことがいちばんだと思いますから、ワープロは文書専用機として残るでしょう」
東芝「そんなこと誰が言っているのですか。パソコンとワープロはこれからますます共存共栄していきますよ。今はワープロとパソコンの台数がほぼ同数ですが、将来的には、ワープロ10に対してパソコン1ぐらいの割合になると思います」
富士通「たとえば車の会社を考えてみてください。セダンをワープロとすれば、パソコンはトラックに相当します」
松下電器「5年前、パソコンの普及台数は100万台、今は120万台と伸びはゆるやかです。一方、ワープロは30万台が280万台にまで伸びています。この数字を見ただけでも、パソコン社会よりワープロ社会到来の方が早いと考える材料になります」
                      引用終了
わずか30年で、というと人によって、感覚の違いがあるかもしれないが、まさに、そんな時代があり、当時の各社の意見に疑いもなく、うなづいていた自分を思い出す。

しかし30年たって、今、「ワープロ」という言葉を耳にすることも、そんな“物体”を思い浮かべることすらない。

というより、生活のインフラの中に入って無意識な“存在”となっている。事実、入力はキーボードだし、画面を見ながら、という構造は変わっていない。

実はワープロの創成期に、産業用(会社用?)の少し大型のワープロを見る機会があった。そこには、黒電話の受話器を装着する部分があった。何でも、ワープロとワープロを電話線でつなぐとか。もちろんインターネットなどない時代。

その時思ったのは、ワープロとワープロを電話線でつなぐなら、すでにファックスがあるのではと、凡庸な発想。

そして、30年後。スマホの時代。ポチッとクリックすれば、翌日にはアマンゾンやヨドバシの品物が届く、なんて、想像できなかった。

今ある“景色”の延長線上(凡人の考える)の未来など、ないんだろうなぁ。



2019/01/02

財政規律の欠如の恐ろしさ

●首都直下地震と同じくらい“必然”と言われている日本の経済破綻。ただし論理的に現実性が近づいて来るに従って、これもあまりマスコミでは大きく取り扱われなくなっている。

●日銀が大丈夫と言っているから、政府が問題視していないから、だからといって経済の先行きが保証されているわけではない。

●基本は、現政権の「財政規律の欠如」にある。

●上掲新聞記事は昨年の11月24日の東京新聞。日本総研上席主任研究員の河村小百合氏が語っている。

●そこで一番興味深いのは、「財政破綻の可能性は20年以上前から言われているが起きる気配はないではないか」という疑問に答えるくだり。

●「危機は突然起き、ギリシャでも欧州債務危機前までは何の問題もなく、いくらでも国債を発行できていた」

●つまり、大地震と同じ。大噴火と同じ。いや、それ以上に前兆はないから恐ろしいと言われているのが財政破綻である。

●宵越しの日銀券など、お金持ちはパアーッと使うに越したことはないかも知れない。せめて景気は上向くかも知れない。


2019/01/01

歴史は繰り返す?相模武蔵地震

新年早々であるが・・・

暮れのニュース番組の中で、チョこっと、相模武蔵地震のことが取り上げられていた。東日本大地震のときには、貞観地震に関連して相当話題にされた地震である。



上はテレビ朝日の12月31日早朝ニュースの一コマだが、新潟中越地震と今から一千年前の越中・越後地震の震源が同じ、かつ東日本大震災と貞観地震も震源が同じで、その間隔が約6年ということ。

貞観地震の9年後に起きたのが相模武蔵地震である。相模武蔵地震とは今風に言えば、首都直下地震、ということになろうか。震源域がほぼ同じであるという。

今年は、東日本大震災から8年目。

何億年単位ともいう地球の歴史のサイクルをわずか1千年前のサイクルという狭さで測ってよいのかわからないが、昨年は9月6日に震度7の北海道胆振東部地震、また6月18日には震度6弱の大阪府北部地震等々、日本がちょっとない激しさで揺れている。

そして、紅白歌合戦の最中にも東北で地震が発生した。

東京では大きなイベントが控えていることや、インバウンドの風評を気にしか、マスコミはチョこっとしか、報道しないが、年のはじめに覚悟は必要だ。