2019/02/28

世田谷区・児童相談所は必然

91万都市である世田谷区に、児童相談所がないのは行政組織の欠落である。現在は東京都が児童相談所運営を担っているが、地方分権の流れからすれば時代遅れだ。

子供の環境は東京都で統一的な基準で測られるものだろうか。地域によって、人口構成によって、或いは土地の歴史によって、微妙に異なるだろうし、時代の価値観の変遷との距離感も地域によって異なる。

具体的に言えば、東京都の児童相談所は誰もチェックしていない可能性が高い。おそらく東京都の管轄にあっても、都議会議員はカバーしきれない。(たぶん)

世田谷区・児童相談所が開設されれば、児童相談所の責任者は議会説明員となり、常任委員会への出席と報告が義務化される。

児童相談所は、子育て支援の大きな流れの中に位置する機関であり、大仰な言い方をすれば、人間関係の基盤を育成する専門家集団である。

ともすれば、見たいものだけを見る、見たいものは見ないという風潮があるかもしれないが、議会はそういう風にはいかない。あるべきものをすべてチェックするのが本義であろう。

チェック無きところに進歩は望めない、と思う。