財源は?
■上は16日のNHKニュースウオッチから(64秒)。現政権がいかに、いい加減でコロコロかということで、笑われている(笑っている場合ではないのだが)■前政権を批判し打倒を掲げながら、前政権が水面下で必死にバタバタと財源探しに奔走していたことを見逃していたツケが襲っている(もちろん前政権がやったことは借金につぐ借金で、それも官僚まかせであったことは事実である)■財源は無駄遣いや特別会計から幾らでも持ってくる、と豪語していたのも簡単に言えば世間知らずに過ぎなかった■国の財政制度にまったく疎い人たちが政治にかかわることほど危険なことはない。そのためにも有権者が、財源はどうするか、こういう思考回路を常に持つ必要がある■制度というものには常に財源が伴うこと、そしてその制度の集合体が国という制度になるということに理解が及はなければ、国政は語れない■逆に言えば、財源がなくなれば制度が維持できなくなり、国が弱体化するということである■もっとも国が弱体化しても個人が存在すれば良いという考え方もあるが、それはベストセラーでも書ける一握りの個人にすぎない■そういえば、昨今は制度によって守られている人に限って、財源は知らぬ存ぜぬ無関心、という人が増えている。しかも言いたい放題■制度は永遠ではない。財源がなければ、それだけである。裁判に訴えようが、勝訴しようが、財源がなければ、それだけ■その怖さを知らなければ国政も地方自治にも向き合えない■「ない袖は振れぬ」という現実と向き合う師走である。