2010/10/05

国民の責任で

そういう“時代”である。もはや「市民感覚」がわからなくては政治は通用しないという時代である選挙を目的化したり、組織や団体を集票マシーンと見立てて利害で誘導する政治は成り立たなくなっている、という証左である誰しもが感じている疑問や疑いを、生活上属している組織や集団のフィルターによって消し去ろうという政治のあり方に“風穴”が開けられた検察審査会制度が「嫌疑不十分として検察官が起訴を躊躇した場合に国民の責任で法廷で黒白をつけようとする制度」(読売)とある以上、当然の結果であった。