2012/03/23

悪いのは部下です・・・

 保坂区政の最初の人事が発令された。人事の本質は異動者の顔ぶれではない。逆に発令者としての区長の器量が試される点に人事の本質と怖さがある。
 今回の人事を見ると、途中で“お役御免”の人事がいくつか見当たる。そういう場合、何らかの失態があったと思われるのが普通である。しかし、そんなことは見当たらない。思い当たるとすれば、2つある。1つは区長の大型開発の見直しについての担当セクション。しかしこれは区長が大型開発の見直しについてハンドルを切らない限り担当とすればどうしようもない。区長は果たしてハンドルを切ったのだろうか。残念ながら何もしていない。区長がちゃぶ台返しのような方針を貫けば、部下は従わざるを得ない。そんな決断をしないで、担当セクションをいじるのは区長の責任転嫁であり、区民向けの「悪いのは部下です・・・」という表明に過ぎない。2つ目は前任者の失態をまるで現任者の責任として行ったことである。失態の原因は前区政にあるものの、問題の処理は保坂区政の責任である。これも区長の甘い対処が招いた辞令である。
 トップに注がれる職員のまなざしというのは実は厳しいものがある。その原点は公正な人事である。保坂区政はまた一つ失敗を重ねた観がある。
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