2012/03/03

カメレオン区長


 32日の世田谷区議会本会議、木下議員による「保坂区政からの訣別の辞」は(いつもの)ヤジもなく全議員が聞き入っていた。木下議員といえば、ちょうど1年前の330日に保坂擁立を決めた「二子玉川の誓い」(木下議員談)の代表格である。その木下議員が壇上で保坂区長を「指弾」する演説を行った。
 異変はすでに222日の自民党の代表質問から始まっていた。自民党が保坂区長の予算編成の姿勢を絶賛したのである。「(もはや熊本区政の)95%ではなく、99%の継続予算と申し上げてもよいのではないでしょうか」・・・。自民党は上機嫌なのである。
 おそらく、昨年の区長選に一票を投じた区民の皆さんには理解しがたい光景だろうが、これが保坂区政の現実なのである。
 要するに区長選で訴えたことと区長としてやっていることが、余りにも違いすぎるということである。
 最初から出来ないことを掲げたことの当然の帰結と見る向きもあるが、区長選で戦った他陣営から絶賛されて悦に入る保坂区長というのも、保身に走るカメレオンの如きなのかも知れない。