2010/01/09

“ホスト”クラブ



田中秀征氏と田崎史郎の対談が興味深い(週刊現代1月23日号)■田中「鳩山政権は失敗してもいいところを重大視し、逆に失敗してはいけないところを軽視している」■田崎「(民主党は)ずっと野党だったので、要求するとか批判することしか、してきませんでした。だから物事をまとめる訓練ができていない。」■田中「自民党は、できないことは言わなかった政党です。ゴマかすことはあっても、できもしない約束を数字まで入れて言うということはしなかった。」■田崎「官僚のやることを自分たちでやるのが政治主導だと誤解している」■いちいち、ごもっとも■それにしてもつくづく感じるのは、民主党の議員の多くが「政治主導」が今なぜ必要なのか(逆に言えば官僚主導がなぜ悪いのか)心の底から“ガッテン”しているのだろうか?という疑問である■官僚や役人と闘った経験もなければ、騙されたり、ウソをつかれたりすることもなければ、役人にそれほど悪い印象を持たないだろう。それでなくともバッジをつければ先生、先生と奉られ、話を聞けば“理路整然”と淀みがない。さらに親切である。親切ついでに下のような“事件”が起こるのである■簡潔に言えば、役人というのは権力相手のホステス(ホスト)稼業である。その意味では与党の“大幹事長”の新人議員が“ホステス三昧”などまかりならぬ、という方針は正しい。