2014/04/11

刺激惹起性待機児解消発信

 世田谷区の予算には保坂区政になってから名称がついている。平成26年度予算は「子ども・子育て応援都市せたがや」。特段、平成26年度予算が変わった訳ではない。保坂区長お得意の印象操作の一環である。
 ちなみに昨年度の名称は「災害に強い福祉文化都市せたがや」である。たった一年で「災害に強い福祉文化都市」から「子ども・子育て応援都市」に変わってしまう“軽さ”が保坂区長の限界を示している。だいたい「災害に強い福祉文化都市」だけで、永遠の政治テーマであろう。それが一年でポイとは、いかに予算編成を軽く、選挙向けのアクセサリー程度にしか考えていない証拠。
 そもそも今年、保育園待機児童数ワーストと言われる世田谷で、どれほどの「子ども・子育て応援都市せたがや」になれるのであろうか。
 出来もしないことを軽々に発信すべきではない。特に待機児童をめぐる保育の問題は、非情にデリケートな問題である。期待する親にとって行政の語りかける言葉が、見込み違いではすまされない。
 横浜市は昨年5月に待機児童ゼロ宣言を行ったが、その結果、保育を求める子育て世代が殺到、また子どもを預けて働こうとする人も増加。現在では世田谷区同様である。千葉市も同じコースを歩むだろう。
 区内在住の子育て世代は異口同音に、区長のパフォーマンスで流入を加速するような発信はやめてくれと思っている。