26日の朝日に都の元副知事の青山氏の“猪瀬評”が掲載されていた。読んでいて、保坂区長との類似点がいくつもあり、やはりそうだったのかと嘆息。
青山氏によれば、都庁の関係者は猪瀬氏について「都政に関心がない、勉強する気持ちがない」というのが多くの認識だったらしい。実は保坂区長についても同様の声が聞かれるし、コトバは踊るがそれらを行政のシステムにビルトインさせる努力は感じられない。“情報公開と区民参加”のフレーズはもはや区長の独り言であり、条例改正案すら検討もされていない。
さらに青山氏によれば、猪瀬氏は「何かネタはないかという姿勢で、耳目を集め、花火を打ち上げようという気持ちしかなかったのではなかろうか」と見ている。
保坂区長も記者会見を開いて自己アピールに努めて居るが、マスコミが飛びつきそうな話題に必死で、区政にほとんど影響のない事例すらかなり大げさに発表している。ある部署など区政のためというより、区長の記者会見のために資料を作らされ閉口しているという。
24日の同じ特集で埼玉大名誉教授のてるおか氏は「トップに立つ政治家は自我を確立し、強い倫理観や責任感を持っているのが当たり前。首尾一貫性を重んじ、それを損なえば有権者の反発を招くことを知っている」と断じている。保坂区長に照らせば、首尾一貫性が、あるのか無いのか含めて、印象が薄い。即ち区長として何をしようとしているのか、不明ということである。
もちろん金銭スキャンダルなどあろうはずもないが、来年は保坂区政の総括という厳しい年になる。