東京都の新たな地震被害想定が発表された。東京湾北部地震(冬18時)の焼失棟数分布図に地図を重ねてみた。(左上)
その世田谷地域を拡大したのが左下。
世田谷区内で焼失被害で意外だったのは千歳烏山から祖師ケ谷大蔵にかけてのベルト地帯。仙川の東岸の一帯。確かにこのあたりは道路事情が悪く火の手があがれば手のほどこしようがない。
ついでに言えば、道路境界線がまだまだ不明確な地域とも重なる。現在、東北の気仙沼市などで問題になっているのは、各戸の境界線があいまいなために復旧・復興事業がストップしているという事実である。
地籍調査(私有地の境界と面積)が完了していないと、復旧・復興事業として誰と交渉してよいのかわからない。平時ならどうにか家一軒の焼失ですむかも知れないが、震災となれば焼け野原の可能性も否定できない。そうなると元の私有地は極めて不正確となる。しかも畦畔も含まれるので厄介である。
東京都知事は祖師谷公園予定地をこそ買うべきではなかろうか。