実際のところ、見出しのように「議会の壁」があるわけではない。ただし注目される保坂区長ゆえに過去の“実績"の延長線上に勝手に「全く新しい区政」を妄想されがちである。
ともかく議員として新聞報道だけで新区長の動向を知るというのもヘンだということで、就任直後に区長室を訪ねてみた。初対面ということでもあり挨拶に終始した感はあったが実直かつまじめな語り口であった。すでに相当のレクが入っているようで世田谷区の財政状況も意識されているようだった。情報公開、住民参画、広報広聴の一体化(双方向性)など民間企業ではスタンダードな技術の活用にも関心があるようで、その方面では期待できるのではないかと感じた。
一方、議会の方でも新議会(5月1日から選挙の当選者が議員になる。4月30日までは選挙前の議員が議員資格を有する) に向けて動いている。
「みんなの党・世田谷行革110番」は現在の2名から新議会では4名となり、新人と勉強会を重ねている最中である。選挙の一喜一憂にひたる時間もなく世田谷区政の中心にある“仕事場"は待っている。