2011/04/26

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」

 世田谷区長選のことである。元々は剣術の言葉であるらしいが某野球監督によって知れ渡った。勝負事の度に繰り返し思い起こされる名言である。
 勝負に勝って相撲に負けた、という言葉もある。今回の保坂票は約8万に対して他候補の合計は約19万である。簡単に言えば漁夫の利とも言える。これは区政運営の困難度を示している。他候補でも同じとも言えるが、しかし「金吾中将」や「秀忠」や「女刺客」が仮に勝ってもその後の親和性は見通せたであろう。
 保坂氏(区長就任は明後日)については今のところわからない。19万票とどう向き合うか、地域行政では「脱原発」もさることながら「脱反対派」こそが足元の課題であろう。
(一区民としては実際にはNHKの出口調査にどよめいたクチである。今回の区長選は全く予想がつかなかった。つまり保坂氏の圧勝ということもあるだろうし、惨敗ということもあるだろうと。一番考えていなかったのが小差で勝利というパターンだった。)