2016/07/08

実感を伴わない保坂区政

6月16日に行われたトークイベントで保坂区長は次のように述べている。
「では、区長選はどうして勝てたのか。それはやはり2011年に区長に就任してからやってきた4年間の政策を区民が見てくれたと思うんです。」
http://blogos.com/article/182357/

それが大勝の理由だと、言いたいのだろうが、全く根拠が無い。

なぜなら昨年の区長選の直後(一ヶ月後)に行われた区民意識調査によれば、7割から9割近くの区民が、保坂区政の主要政策を知らないと回答しているからである。


●地域防災力の向上 81.5パーセントが知らない。

●エネルギーをたくみに使うまち
世田谷推進プロジェクト2014 81.2パーセントが知らない

●世田谷区の就労支援 71.1パーセントが知らない。

●地域包括ケアシステムの推進 76.3パーセントが知らない。

●熱中症予防対策 70.6パーセントが知らない。

●子ども・子育て応援アプリの導入 85.8パーセントが知らない。

●若者支援事業 86.3パーセントが知らない。

●「土のうステーション」の設置 72.6パーセントが知らない。

●世田谷みどり33 73.5パーセントが知らない。

●世田谷9年教育 77.5パーセントが知らない。

つまり、ほとんどの区民が保坂区長の政策など、見ていなかったということである。

一方でこれらの政策について、良い取り組みだと思うか?という問いについては6割から8割近くが「良い取り組みだと思う」と答えている。(この回答の求め方にはかなり誘導的な部分が含まれていると思うが)

このことは一見すると矛盾のように見えるが、そうではない。政策には賛成するが、実感は伴わない、そういうことである。

23区は共有の財源(財調システム)で、均衡ある都市運営が課されているので、区長の働き所は、ホントのところ、実行のスピードにあると言って良い。

自宅を2つも構え(下北沢と狛江市)公用車を無駄に往復させ、あらゆるマスコミに登場している保坂区長に、実務をこなせる時間は限られる。23区の中で、周回遅れは、議会という間近で見ないとわからないかも知れない。


以下、区民意識調査の回答表。