2016/03/17

世田谷区の庁舎問題のキモ(その3) 日本語が通じない答弁


上は昨年3月の庁舎問題の中間まとめで出された新庁舎の10パターンのうちの4つ。クリックして、拡大してみるとおわかりの通り、この4パターンはいづれも、「敷地外に仮駐車場を確保する必要があるが、現時点では、適地を見出すことはできていない」とある。

つまりその時点で、出来ないものを保坂区長は出している。いづれも現庁舎を何らかの形で保存するパターン。それから1年、今月(3月10日)の予算委員会で改めて、敷地外に仮駐車場の土地は見つかったのか質問してみた。



大庭委員
具体的にいってくださいよ。もう時期が時期なのだから。どこが可能性があるのですか。どこに。隠すことではないではないですか。(仮駐車場用地は)近隣どこですか。どこか確認しているのですか。

岡田総務部長
現時点でここだということが出来るものは持ち合わせていません。

大庭委員
それでは可能性がないということでしょう。そしたら、実現性はないということでしょう。実現性はないというふうに答えてくださいよ。

岡田総務部長
可能性はあると思っております。

こんな調子。信じられますか?

この新庁舎の前提は、現在の敷地に現庁舎のまま仕事をしながら、一方で新庁舎を作るという、難易度が高いミッションなのです。更地に自由に建設するのとは違います。ちなみに現在の庁舎は下の通り。

上記の4パターンはいづれも北側の来庁者用駐車場に第一弾目の庁舎を作ることから、その分、敷地外に新たな仮駐車場が必要という理屈なのです。(西側の立体駐車場は庁有車等の駐車場です。)

もちろん上記、総務部長の岡田氏は保坂区長の「言葉の抽象性」による矛盾隠しに従わざるを得ない立場なのです。