※表題は政治資金パーティーである「保坂展人と世田谷の未来をひらく会」は10月18日午前現在、政治団体の届け出をしていない団体だということ。(都選管調査済み)すなわち、お金を現実に集めていながら、主催者が誰なのか、お金はどこへ行くのか不明な団体ということです。こういう政治資金パーティーに区役所の職員を巻き込んでいいのでしょうか???
10月15日の決算特別委員会で、「保坂展人と世田谷の未来をひらく会」という政治資金パーティーについて保坂区長に質問した。(問題点は記事にある通りなので、ここでは取り上げられなかった部分を紹介)区長の答弁は上記にある通り、「今後の世田谷の未来を共に語ろうという会なんじゃないんですか」というまことに、すっとぼけたものだった。
しかし保坂展人氏は9月に以下のような直筆風のお願いを関係者に送付している。
赤いマーカーは私だが、この部分には「就任してから2年半、どの企業・団体からも特段の支援を受けることなく「草の根」の・・・しがらみなく市民の立場から・・・」等々と孤高の“市民派”区長の姿を吐露しているのだが、本当だろうか?
上は「保坂展人と世田谷の未来をひらく会へのお誘い」状である。赤枠の呼びかけ人を見てみると、世田谷区オールしがらみ団体名の羅列にしか見えない。そこから何故か一行空けて、個人的なつながりのある方々が並ぶ。以下に拡大。
ほとんど、“しがらみ”だらけの会であることは明白。実は、この「保坂展人と世田谷の未来をひらく会」には、もう一つの「案内状」が存在するのである。
こちらの方の「呼びかけ人」は赤枠の通り、拡大すると、
確かに間違いではないが、上の上の「呼びかけ人」の紹介の仕方とはだいぶ違う。直筆風のお願いは、こちらの「案内状」に同封されたものである。
要するに、保坂展人氏の旧来からの知り合いと、いわゆる業界関係者とに、同じ政治資金パーティーでありながら、全く別々の「お誘い状」なるものと「案内状」なるものを使い分けて送付しているのである。会場の入り口が別々なのだろうか?
しかも業界関係者の金額は1万5千円であるのに対し、旧来の知り合いは1万円にディスカウントされている。さらに冒頭の記事にある通り、区役所の部長には5千円にするという「添え状」までが同封されているから驚きの“価格設定”である。
そもそも政治資金パーティーというのは、資金集めと「顔見世興行」的な意味合いを持つ。行くつもりはなくとも、「呼びかけ人」の顔ぶれを案内状に示すことで、立派な政治パンフレットになるのである。
もちろん、この「保坂展人と世田谷の未来をひらく会」の案内状が2種類用意されていることを知っている人は、関係者以外多くはないはずである。行ってびっくり、ということが十分ありそうな政治資金パーティーである。