朝日が一面で伝えている日本国債急落に備えた銀行の危機対策は、衝撃的である。
現在国債が安定しているのは、財務省あたりの役人があらん限りの頭脳と権力を駆使して国債暴落(国債売り)ができないように腐心しているからである。それは国民の財産を守ろうという崇高な意図ではなく、単純にそうでなければ新規発行ができないからである。しかし国の借金一千兆円を越えるとなれば財務省によるガラパゴス的発想も限界に近づく。
三菱UFJ銀行では国債急落で金利が現在の1%から3.5%になると想定している。そうなれば単純に一千兆円の借金の利子だけで35兆円となる。ちなみに国の税収は42兆円である。
そういえば、昨年NHKで国の大借金が返済された歴史はないという(つまり破綻)番組をやっていた記憶が・・・確かに欧州を見ればそう思える。
原発に次いで、もう一つの「安全神話」も危ないというのが記事の主題だろう。