2009/07/27

医療と複雑な官庁

●公立病院が赤字という報道は山ほどある。そこで公立病院改革プランなるものが出てきた●まあ、赤字だから尻を叩くのは国としても当たり前のことだ●それは、てっきり厚労省だろうと思っていた。しかし正解は総務省だ。公立病院を“効率病院”にしろ!と動いているのは総務省なのだ●考えてみれば、公立病院は誰が作っているといえば、都道府県或いは市町村であるから、その“元締め”といえば旧自治省、現総務省ということになる●ちなみに、大学付属病院は文科省ということになる●もっと言えば、公立病院で働く医師は地方公務員法(総務省)という立場と医師法(厚労省)という立場という“二重国籍”であることはあまり認識されていない●しかも医師は地方公務員法より医師法に重きを置いているという事実も、当たり前といえば当たり前すぎて却って理解されていない●先日のクローズアップ現代でも新薬の認証にどれほど時間がかかるかやっていた。驚いたのは縦割り行政の非効率だったが、医療をめぐるややこしさは素人が考える以上だ。