6月24日北沢タウンホールの会議室において、「子どもへの体罰・暴力を考えるシンポジウム」が開かれた。
田中優子・世田谷区議が実行委員会形式で開いた会で、当日は70席が満杯になるほどの盛況だった。
折からの世情を震撼させる「虐待死」事件が報道され、関心も高いのだろう。
私も微力ながらスタッフとして参加した。全体で1時間半にも及ぶ各委員の考察には、あらためて考えさせることが多かった。
6月21日毎日新聞夕刊には「長靴下のピッピ」などで知られるスウェーデンのアストリッド・リンドグレーが「子どものしつけには暴力は不要」「物事を解決するには暴力以外の別の方法があることを、私たちはまず自分の家庭で、お手本として示さなくてはならないのです」と載っている。
会場では「体罰」という言葉こそ欺瞞であり、「暴力」と言いなおすべきとの意見もあり、ごもっともと思った。
スポーツ業界においても、体罰なる暴力が何の効果もあげていないことは確立されたエビデンスである。