2018/06/19

世田谷区のバタバタの地震対策


1日たって東京ではワールドカップの話題に移っている。東日本大震災後の東京の緊張感に比べて、関西は、妙に明るかった違和感の逆バージョンなのかも知れない。

それにしても世田谷区では、東日本大震災から7年もたつのに、災害対策の中枢である本庁舎の建設が“始まらない”。
保坂区政になって、実行したのは築58年の第一庁舎から築26年の第3庁舎に、災害対策本部を一部改修で移転しただけ。

肝心の第一庁舎や区民会館(実務上の災害部隊の働く場)を最終的にどうするのか、平成30年度末まで決まらない。

ところがここに来て、平成21年度に区立小中学校の耐震補強が終了したということが、ウソだったということが明らかになった。資料ココ

学校施設であり避難所に耐震疑惑が生じたのである。すでに当該学校関係者には通知が届いているはず。現在、懸命に耐震診断調査を行うべく準備をしているが、1年を要するという。こんな重要なことを広報「区のお知らせ」では触れていない。(下記事は東京新聞)

保坂区政のどうしようもないところは、決断が遅い、政策は質より量(メニューの多さ新しさ)という2点に尽きる。

区長職は人気稼業だと割り切っているのか、云うところ「選挙屋アイドル」に近い。

先日も会派の代表質問で、昨年の副区長の突然の辞任を問い質したところ、その副区長はもう保坂区長のもとでは働きたくない、と断固として、(保坂区長の)慰留をはねのけたという。(こちら側の質問の趣旨は、本当は副区長はクビにされたのではないか、或いはパワハラの犠牲者ではないかという点にあったが)

どう解釈しようとも、「副区長の突然の辞任」という事実は変わらない。

基本的な問題を解決する間もなく、あっちゃ、こっちゃの目新しい政策メニューをブチあげ(区長記者会見)話題をさらうことが政治スタイルである。故に都合の悪いことには積極的にならない。アイドルはカッコ悪いことは副区長の担当なのであろう。

これらの区長評は、個人的なものでもなく、私たちの会派特有というものでもない。すでに世田谷区議会のほぼ全員が感じていることであり、立場により一部、表明できない議員がいるという程度である。

そもそも初当選時に保坂氏を担いだ元K議員が、一番最初に保坂批判に回った末、その責任を取る形で議会を去っている。先の副区長は身近に接していた人としては二人目と言える。