8月28日の都政新報のコラムでもやんわり保坂区長の小田急線跡地での行動について「絵に描いた餅」と批判している。同感である。保坂区長の唯一の決断が失政とは、この先の区政運営が思いやられる。
2012/08/29
2012/08/15
失政
簡単に言えば、以下の2つが問題となっている。
一方的に、世田谷区が他人の土地に、バラ色の設計図案を書いた。
一方的に、世田谷区がその設計図案を区民に公表配布して意見を求めた。
一方的にというのは、そもそも新たに生じる跡地に関しては、東京都、世田谷区、渋谷区、小田急電鉄で構成する「連続立体交差事業協議会」で調整を図るトリキメがあったにもかかわらず、という意味である。
つまりこの協議会が跡地利用の拠り所であり、この協議会を無視すれば発言権を失う。従って、世田谷区が区にとって最大のメリットになるようなバラ色の設計図を書くことは問題はないとしても、それ以前に協議会での調整は必要だったろう。
そもそも世田谷区は設計図を書いたものの「言い値で買いますよ」とは言ってはいない。それどころか「できたらタダで・・・」のような(区民にとっては財政上ありがたいが)相手にとっては余りにも「虫が良すぎる」態度を示している。これなど株主責任が生じる企業としては耐えられないだろう。(もちろんこの連立事業には多額の税金が投入されている背景もあるが)
区の設計図案を区民に公表配布することは保坂区長に言わせれば情報公開だ、ということである。しかしこの問題については多くの前提条件がある。その前提条件を無視して一足飛びに区案を公表することが本当の「情報公開」だろうか。それは為政者にとってまことに都合のよい「情報操作」ではないのか。
さて記事によれば、東京都は区の設計図案を撤回しろと要求している。それは、今回の件が明らかに「失政」とにらんでいるからだろう。
おおば正明
2012/08/14
2012/08/07
今日から極寒の冬にin世田谷区
昨日8月6日に東京都が財調交付金の配分を発表した。ココをクリック←それによれば世田谷区の今年度の財政は一層厳しくなる。当初予算では普通交付金を401億円と見込んでいたものが、今回の算定では365億円となんと36億円もの減である。
要するにとんだ見込み違い。これはあくまでも今年度の収入として36億円のアテが外れたということである。
実は来年度予算に関して先月、28億円の財源不足が税収等の伸びで14億円に縮小したという将来予測の報告があったばかりである。(それでもその不足分を埋めきれていない)しかも、それは来年度予算の話で、今はそれどころか足元の今年度の予算が緊急事態である。
区長がかわってから財政見通しが楽観的になり過ぎている。保坂区長になって23区で一番行財政改革に縁遠い区になってはたまらない。言い換えれば保坂区長になって23区で一番区民に負担を求める区になってはたまらない、ということである。今日は立秋。世田谷区は一挙に極寒の氷河期に入ってしまった。
要するにとんだ見込み違い。これはあくまでも今年度の収入として36億円のアテが外れたということである。
実は来年度予算に関して先月、28億円の財源不足が税収等の伸びで14億円に縮小したという将来予測の報告があったばかりである。(それでもその不足分を埋めきれていない)しかも、それは来年度予算の話で、今はそれどころか足元の今年度の予算が緊急事態である。
区長がかわってから財政見通しが楽観的になり過ぎている。保坂区長になって23区で一番行財政改革に縁遠い区になってはたまらない。言い換えれば保坂区長になって23区で一番区民に負担を求める区になってはたまらない、ということである。今日は立秋。世田谷区は一挙に極寒の氷河期に入ってしまった。
おおば正明