素人のぼやき
■民主党の大幹部(元幹事長)が「与党がこんなに忙しいとは思わなかった。政治主導なんてうかつなことを言ったから大変なことになった。何より欲しいのは、ゆっくり考える時間と、ゆっくり相談する時間だ」と大勢を前に講演したという■これが民主党政権のホンネであろう■実は、政治の動かし方というのは、官僚・役人から学ぶのである。当選したからすぐに議員とか政治家になるわけではない。初当選後はだれでもが素人にすぎない。その素人が政治を体得するには官僚・役人をサンドバックにして叩きながら覚えるのが効率的である■しかし叩きながら覚えるよりもっと簡単な方法がある。それは官僚・役人の言いなりになることである。これが一番楽ちんな方法なのである■民主党はそもそも官僚・役人の叩き方も知らない、かといって言いなりにもならない、そういう中途半端な状態にある。つまりいつまでも初当選直後のまま、素人のままということである■政治の勉強は、一にも二にも役人研究が基礎だということを知らなければ次の政治には進めない。選挙はスタートにすぎない。選挙至上主義ではいつまでたってもスタート地点から出ることができない。