2009/08/27

ペリシテ人?


●8月13日に「世田谷区本庁舎等整備審議会答申」が出された。その結論は「庁舎の一部または全部を取り壊し改築することが必要」ということで、その部分を引用する形で8月27日の日経夕刊のシリーズ記事「近代建築の未来」では「世田谷区庁舎は解体の方向となった」と伝えているが、果たしてどうなのだろう●答申というのは、区長判断の要素である。もちろん条例設置の審議会であるから最大限の尊重は為されるべきであるが、少なくとも問題の本質を正確にくみ取る必要がある●実は、記事では庁舎が前川建築であることから、「庁舎に文化的価値は必要ない」という答申の中の意見を取りだし、標題の「近代建築の未来」に結びつけている●前川国男の建築で一番わかりやすいのは、新宿の紀伊国屋書店である。あれ。正面から見たコンクリート打ちっ放しの感じは本庁舎と共通するものがある●解体の方向って何?