2014/05/17

もう世田谷区民は「品川ナンバー」の車は買えない


 まあ、やっちゃってくれました保坂区長!ながらく世田谷区民に親しまれてきた「品川ナンバー」にとどめを刺し、これから車を買う場合、全部「世田谷ナンバー」になります。(11月17日から)すでに購入済の「品川ナンバー」車はその“寿命”が尽きるまで「品川ナンバー」のままでいられますが、11月17日以降の買い替えは強制的に「世田谷ナンバー」。「品川ナンバー」にするには引っ越すしか手はありません。
 「品川ナンバー」にちょっとした愛着を感じる世田谷区民さえも無視し、ご当地ナンバーで知名度を上げようなどと計画する保坂区長。世田谷ってそんなに知名度ないんすか?

 世の中、物騒な事件が多発している。車は移動の道具であるとともに、多くの情報を満載している。そこに今後は「世田谷区民です」という印をつけて走るとなると、区民も十分警戒しないといけないかも知れない。何もしなければ世田谷区民も品川ナンバーでいられたのに、本当に余計なことをしてくれた保坂区長である。



2014/05/15

日本の教育は世界のトップなんですけど・・・

 オランダ帰りの保坂区長は、公費で取材旅行を行い、その成果を朝日新聞デジタルのコラムに5月13日より保坂展人オランダ報告と題して発表している。こちら→太陽のまちから
 まあ、なんとツラの皮が厚いのかと、ため息も出ないほど嘆かわしい事態である。しかも内容も大きな事実誤認からスタートしているのだから、報告の価値は一銭もないに等しい。
 まず、太陽のまちからのコラム。表題の「世界一幸福な国の教育」からして、オランダの教育を視察する意義があるように思わる書きぶりだ。
 さらに、本文ではこう書いている。「5月上旬、私は、『子どもの幸福度世界一』(2007年、2013年/ユニセフ調査)とされるオランダの教育事情を視察してきました。」
 報告の導入部にこう書いてあると、いかにもオランダの教育は世界一で、日本も見習うべきことがあるのかもと、思わせる。


 では、保坂区長が云う『子どもの幸福度世界一』(ユニセフ調査)とされるオランダの教育事情・・・のユニセフの調査って何なのだろうか。
 実はこのユニセフの調査(2013年)は漠然とした子どもの幸福度を比較しているのではない。「物質の豊かさ」「健康と安全」「教育」「日常生活上のリスク」「住居と環境」という5つの分野から具体的な項目にしぼり比較している。

 例えば「教育」の分野では「就学前教育就学率」「高等教育就学率」「ニート率」「PISAテストの平均点」の4つの項目の比較検討を行っている。

 その結果、何と日本は「教育」と「日常生活のリスク」の分野ではトップ、世界一なのである。

 上記はユニセフが発表した日本語訳の「先進国における子どもの幸福度」に掲載されている順位表である。拡大クリックしていただければわかるが、日本は総合順位では6位であり、確かに1位はオランダである。
 しかし「教育」と「日常生活上のリスク」では日本はトップであり、一方「物質的豊かさ」では21位、「健康と安全」は16位、「住居と環境」は10位となって、総合順位では足を引っ張っている、というのが実情である。

 となると保坂区長の「子どもの幸福度世界一」のオランダの「教育事情」を視察するというのは、つながらない。オランダが日本より優れているのは「物質的豊かさ」「健康と安全」「住居と環境」の3分野であり、視察するとすれば、そちらでなければ意味がつながらないだろう。


 2013年のユニセフの報告では、日本の教育は先進国の中で1位トップである。もちろんそれだけで教育の質がどうのこうのと断じられるはずもない。それはひとつの見方であり、単に傾向を示すに過ぎない。別段、オランダの教育に学ぶ点がないなどとは思わない。
 しかし、ユニセフの調査を「動機」としてオランダに関心を持つなら、子どもの置かれている「物質的豊かさ」「健康と安全」および「住居と環境」について視察するべきではなかったのか、というのが素朴な疑問である。
 最初に「オランダの教育」ありきの視察だったのだろう。


 実は保坂氏個人のブログにコラムを連載するだけではなく、私的シンポジウムにもオランダ公費旅行の成果がつぎ込まれているから、公私混同は決定的である。
 

 「オランダと日本の公教育を考える 良い教育とは何か」というシンポジウムを5月17日に行われる。主催はNPO法人EFC。保坂区長が帰国したのが5月9日である。あまりにも出来過ぎではなかろうか。要は、保坂区長がオランダに行かなければ、このシンポジウムは“迫力”に欠けただろう。見てきたことで“当事者”という立場や“専門家”を装えるからである。そして関わっているのは「保坂のぶと事務所」という点に注目。さすがに教育長は「こぴっと」関係していない。

2014/05/13

やはり公私混同


 5月9日午前8時半、区長一行は成田空港に到着(総務課長が回答)。6日間で685万円を費やしたオランダ旅行が終了した。
 
 と、同時に今回の旅行の“主目的”について保坂氏のツイッターであっけない形で“白状”されちゃている。


 保坂展人氏は朝日新聞デジタルに「太陽のまちから」という連載コラムを書いている。帰国後、一番にオランダ旅行の成果をそのコラムで紹介すると言う。
 
 これはどういうことだろうか。連載コラムは私的なものであり、執筆料があれば当然個人的な収入となる。将来は一冊の本として販売されるのだろう。

 要するにコラムニスト保坂展人氏が区長という立場を利用し、公金を使ってコラム執筆の取材旅行をしてきた、という解釈にならないだろうか?コラムは保坂氏個人をアピールする手段である。そこで、ああだこうだと教育論を展開しても行政とは別物である。
 もちろん保坂氏とすれば、「太陽のまちから」というコラムは誰でもが無料で見られる公開性の高い一般的なブログであり、単に朝日新聞デジタルという場所を借りているに過ぎないという主張もあるだろう。そこに自分が見聞してきたことを真っ先に公表して何が悪いという考えもあるかも知れない。が、そこに保坂氏流の小手先のテクニックが隠されていることに案外気づかない区民も多い。保坂氏は自分の行政能力の狭量さを個人的な発言で補い、実際以上に大きく見せる手法を多用している。ある程度、行政(権限)に通じている区民なら稚拙な手法だと見破れるが、区長の方ばかり見ている区民にとってはなかなか見分けがつかない。保坂氏の発言が区長としての発言なのか、コラムニストとしての発言なのか“微妙な配合”が為されているからである。


 区長は地方自治法上、執行機関と呼ばれる。そして区長の独裁暴走を防ぐために他の執行機関として、教育委員会、選挙管理委員会、農業委員会、監査委員が設けられている。それぞれの執行機関は世田谷区の条例、予算その他の区議会の議決に基づく事務及び法令、規則その他の規程に基づく世田谷区の事務を、自らの判断と責任において誠実に管理し及び執行する義務を負う。(地方自治法138条の2を世田谷区に読み替え)まさに区長、教育委員会、選挙管理委員会、農業委員会、監査委員が、自らの判断と責任において誠実に管理し及び執行する義務を負うのが「お仕事」なのである。こんなことは地方公務員試験のイロハ。それを教育長が誘導して公費で区長とコラボでオランダ旅行というのは「自らの判断と責任において」とはほど遠いのではなかろうか。もっとも区長ではなくコラムニストを連れて行ったというのであれば、この件に関してはつじつまが合いそうだが・・・。
 しかし4月28日の記者会見で保坂区長は区長としてオランダを訪問する“心意気”を次のように述べている「区としては、区立学校の教育環境整備に責任を持っている。様々な教育環境の向上に向けて努力をしていかなければならない。教育関係の予算も最終的には判断、策定をし、決定する責務を私が負っている。したがって、教育に関わること、とりわけ海外での事例についてしっかり勉強することは、教育委員会、あるいは現場の責任ある教員にとって必要だが、同時に私にとっても有用なことである。私個人にとってというよりは、区がこれから教育環境を整備していくうえで有用だと思う。たとえば、先ほど例に挙げたが、障害のある子に対する支援のあり方ということも課題を抱えているし、様々な学習方法、IT機器の活用等々、教育現場も変わっていかなければいけない。それについて、環境整備をしていく責任があるので、しっかり仕事をしてこようと思っている。
やはり区長として訪問したのである。それにしても区長としての上記のような認識には驚く。「教育に関わること、とりわけ海外での事例についてしっかりと勉強することは、教育委員会、あるいは現場の責任ある教員にとって必要だが」の下り。オランダに行くことを正当化したかったのだろうが、今の世田谷区の教育の現状として「とりわけ海外での事例についてしっかり勉強すること」が必要とは思えない。明らかにこの認識はコラムニストの保坂氏のものだろう。
「しっかり仕事をしてこようと思っている」と云う仕事が、コラムに執筆することだったのであるから。

2014/05/04

世田谷区教育委員会オランダ教育視察 区長同行 日程(5月4日〜9日)

5月4日    日本時間   オランダ時間(時差8時間遅れ)

       10時30分      成田発

       23時      15時 アムステルダム着 専用車でハーグへ

                   ハーグ泊

5月5日

        19時     11時 ハーグ市内視察
        20時     12時 ホテル近く昼食
                     国会議事堂周辺散策
                     教育博物館視察
        23時     15時 事前現地勉強会
                      訪問先・教育問題を含めた
                      オランダの概略等の事前レク
5月6日      01時     17時 現地在留邦人との意見交換
        02時     18時 専用車移動 夕食
        05時     21時 ホテル着 ハーグ泊
          
        17時       9時 ハーグ発 
                      イエナプラン小学校訪問
        21時     13時 昼食
        22時     14時 関連施設所長等会談
                      全国生徒組織プレゼン

5月7日
        01時     17時 現地コーディネーターと意見交換
        02時     18時 専用車で移動
        05時     21時 ハーグ着 夕食 ハーグ泊
        
        16時15分    8時15分 移動
        16時45分    8時45分 中等学校訪問
        19時30分    11時30分 保育・学童保育施設訪問
                     保育園訪問
        20時     12時 昼食
        22時30分    14時30分 ハーグ市立図書館見学

5月8日      0時     16時 教育サポート機関訪問
         5時      21時 夕食後 専用車ホテル着
                    ハーグ泊

                    ホテル朝食後ハーグ発
                      アムステルダム空港着
        22時40分  14時40分 空港発

5月9日      08時30分    成田着 解散 

2014/05/01

「情報公開と区民参加」が聞いて呆れる「情報隠蔽と自分参加」




 勘違い区長のワガママが、また明らかになった。突然、ゴールデンウィークの真っ最中に、教育委員会のオランダ視察に同行すると言い出したのである。しかもその教育委員会のオランダ視察そのものが本当に必要なのか“怪しい旅”なのである。さらにこの区長を含む視察費は計7人で685万円の予算が議会に内緒でこっそり教職員研修費の中にしのばせてあったという“事件”。


 上記は世田谷区の今年度予算に355ページ。教育指導関係運営費の中の教職員研修(教育委員会事務局)2742万4千円の中にオランダ視察の費用685万円が入っていたと区側は説明。通常この教職員研修は区立小中学校の教員の様々な国内研修に使われる。たった7人で教員研修費の4分の1を占めているとは“異常”。


 区の説明では、教育長が区長に“お声掛け”したところ区長も同行することになったということである。しかしその説明はヘンである。

 まず第一に税金を使って行われる視察というものが教育長が区長に声をかけて「ハイ行きます」と簡単に決まるようなものではない。区長の今回の費用は約100万円であり、税金で行く以上、目的や成果等が明らかでなければ使えないハズ。もし区の説明が事実なら、少なくとも教育長は自分のカネで行くような錯覚をしていたと言わざるを得ない。公務員として失格であろう。

 さらにヘンなのは、教育長が誘って区長が行くことになったというのは不自然ではないだろうか。区長が行くとなれば日程は区長優先となるから、この視察は最初から区長の日程にあわせて作られたものであり、予算の編成過程を考えれば昨年12月の段階でゴールデンウィークに行くことは決まっていたということになる。

 区の説明は違うのではないか。やはり区長が強烈にオランダに税金で行きたい、という強い動機が最初にあり、それに教育長が協力したか、協力させられたか、というのが真実だろう。

 教育長は本来なら前職である会計管理者というポストで定年を迎えるところを保坂区長が教育長に引っ張ってくれた恩義がある。故にもし区長から要請があれば断れなかったのかも知れない。会計管理者というのは世田谷区の使った税金の領収書をチェックする責任者である。しかしそのような立場だった人間が「お声掛け」するだろうか?

 
 保坂区長は今回の視察に参加する理由として「区立学校の環境整備は区長の仕事」と述べている。それは予算を最終的に作り上げる責任者とすれば、そうかもしれない。しかし実際には区立学校の環境整備は教育長が行っている。もし区長が教育長の仕事をするとなれば“二重行政”となる。区長のこの発言を認めれば教育長などいらなくなる。

 今回の視察も教育長じゃ力不足だから区長が同行するように見える。そんなことをプライドが高い教育長がするだろうか。これでは中国攻めのトップの藤吉郎が信長様のご出馬を仰ぐようなものだが・・・。


 世田谷区には「世田谷区職員海外派遣研修実施要綱」というものがある。無秩序に“情実で”簡単に海外視察に行けるようにはなっていない。公費を使って研修に派遣する以上、研修の成果が区に還元できるように、派遣する人員はおおむね45歳前後のいわゆるこれからベテランの域に達する世代ということになっている。定年前の人間に研修しても時間的に区に成果を還元できないからである。当たり前のことである。そのことからすれば、そもそも教育長や区長が行くこと自体が要綱の主旨に背いていると言える。ただし要綱にはちゃっかり、区長の特命を受けた者、とあるからどうにでもなると言えば言えるのだが。しかし今回のようなことを想定して入れた文言ではないだろう。区長が区長に特命するのか??

 そもそも今回の視察はどうして「発生」したのだろうか。
 経緯は伝えられている範囲では、昨年、10月14日世田谷区立二子玉川小学校で行われた家庭教育学級というPTA主催の講演会が発端だという。「世界で一番子供が幸せな国オランダの小学校に学ぼう」というリヒテルズ直子氏講演に教育長が感動し、親交が始まったという。リヒテルズ直子氏はオランダ人と結婚しオランダ在住で、年に何回か日本で「イエナプラン教育」の講演をする等、また「日本イエナプラン教育協会」の代表を務めている活動家である。「日本イエナプラン教育協会」のホームページはこちら。

 ホームページには「ドイツで始まりオランダで広がった学校教育を、一緒に日本で広めてみませんか?」とあり、この協会ではオランダでの研修視察事業を請負っている。ちなみにこの協会は世田谷区代田6−3−22にあり2010年10月11日に設立されている。一体、イエナプランとか「日本イエナプラン教育協会」或いはリヒテルス直子氏とはどういう人物なのか。少なくとも今回の件が明るみに出るまで、文教委員会やその他本会議、予算・決算委員会を通じて、イエナプランも、またオランダの教育について話題にすら上ったことはない。というか教育委員会の中でもまともに取り上げられた形跡はない。実は・・・


 1月24日に滋賀県大津市で行われた第63次教育研究全国集会で、子供の権利について講演をしている。もちろんリヒテルズ直子氏が日教組だと言っているのではなく、どちらかと言えば日教組に担がれているというのが実態だろう。
 しかし当人に政治的カラーという意識がなかろうと、日教組御用達の人物となると世田谷区の教育長が安易に近づいて良いのだろうか。


 リヒテルズ直子氏の著作は幾つかあるが現状ではなかなか入手不可となっている。唯一手に入るのはキンドル版の「オランダの個別教育はなぜ成功したのか」(2006年版)で読んでみた。

 確かに素晴らしいように見える。しかし、日本の教育事情をステレオタイプに見ている点、また日本の教育における塾の役割の無視、そして何よりも教師のレベルの高さと保護者の献身が前提となっているのがイエナプランの本質であることがわかる。つまり仮に日本でイエナプランを具体化するにしても教員養成過程から根本的に見直さなければ、話にならない。しかもそこで求められるのは何でもできる、教師がわからないことも含めて正直に生徒と対等に向き合う能力というからハイレベルである。
 そんな教師がいれば別にイエナプランでなくとも日本の教育は進んでいるはずである。例えばオランダでは小学校でも留年がある。このこと一つをとっても日本の教育制度とずいぶんと違うことがわかる。この留年ということと日本の引きこもりを同様に見ていいのか、さらにオランダはかつての植民地からの移民を受け入れて日本とはあまりにも異なる国情である。そもそも教育に関する憲法の位置づけが違いすぎ。確かに「管理教育から自由化へ」ではなく「画一から個別へ」という部分は共鳴する部分もあるが、日本人は画一が好きな人もあまたいる人種でもある。
 そもそも「世界で一番子供が幸せな国」というセールストークに何の疑いもなく飛びつくこと自体が画一的な証拠ではないだろうか。幸せの定義などどこにもあるはずがない。少なくともこの言葉自体に他国との比較によって成立していることで矛盾ではないだろうか。


 著作を読んでいて、ひとつ気づいたことがあった。それは保坂区長の日頃の言動とリヒテルズ直子氏の主張がまるで勉強会をしたかのようにピタッと一致する点である。

 上述したように、区の説明では、リヒテルズ直子氏との接点は教育長というように語られているが、事実は異なる。

 2012年10月14日に中央大学駿河台記念会館で保坂区長とリヒテルズ直子氏はパネルデイスカッションを行っている。

 さらに2013年4月20日に成城ホールでリヒテルズ直子氏とともに保坂区長はシンポジウムを開催している。

 これらの事実からすれば、教育長が接点をもったのは2013年10月16日の二子玉川小の家庭教育学級だから、その1年も前から少なくとも保坂区長とリヒテルズ直子氏は知り合いだったということになる。(実はリヒテルズ直子氏を支える出版社から保坂区長が自伝を今春出すということになって編集者の言動からすれば二人は旧知の仲であったことがうかがわれる。保坂区長は記者会見でも今回の視察が旧知の仲であるリヒテルズ直子氏のコーディネイト(業務委託)であることは隠している。


 上述したように「日本イエナプラン教育協会」はオランダにおけるイエナプラン教育の現地視察の委託業務を請け負っている。今回の視察もその一環である。保坂区長とすれば理論的ネタ元ともいえる「日本イエナプラン教育協会」の世田谷区の教育への繋ぎは重要なミッションなのかも知れない。(そのために教育者でもあった前教育長をクビにし、教育界に素人の現教育長を据えたのかもしれない。前教育長なら政治色のある保坂グループの人物に視察など絶対に依頼しなかったろう。)
 しかし日教組も担ぎ上げるイエナプランを果たして世田谷の公教育に繋げることに問題はないのだろうか、検証は必要である。しかも今回の委託により「日本イエナプラン教育協会」はそれなりの利益を受ける。公金による利益のほか世田谷区の教育長と区長が公式に(公金を使う以上公的視察となる)日教組も絶賛するオランダ教育を認めたという“評判”はおカネに代えがたい価値を発生させる。
 日教組はおそらく“公教育の分断”ということでイエナプランを持ち上げているのだろう。
 簡単に言えば、区長の知り合いへの便宜供与を世田谷区としてはかなり無理な形で行ったように見えるのである。