2014/02/23

首都直下地震が起きたら


 世田谷区で首都直下地震が起きた場合の被害想定では、死者の7割が火災によるものとなっている。
 そこでどこで火災が起きやすいか、つまり消火困難地域の図がオレンジ色の地域。
 小田急線の下に示した黒い線は世田谷通り。縦の青の線は環八。火災の可能性は、世田谷通りより北側に集中しているのが特徴。
 なお☆印は5つの総合支所の位置。区役所と北沢総合支所は最も危険な地域に立地している。なおこの資料の出典は昨年、世田谷区が作成した「せたがや道づくりプラン素案」からの引用である。

2014/02/17

最大公約コケた都知事

 保育待機児8千人を4年間でゼロ、というのは舛添候補の最大の選挙公約だったはず。その目玉が都有地の開放。それがいとも簡単に就任2日目のどさくさで撤回とは。
 これでは“選挙サギ”も同然だろう。しかも公約を国有地に丸投げということだから、巧妙なすり替えに驚いてしまう。

2014/02/14

本当は薄っぺらな政権?

 13日の毎日新聞の大型コラム「御厨貴の政界人物評論」には驚かされた。官房長官の菅義偉氏のことを取り上げているのだが、言葉を慎重に選びながらも安倍政権への酷評としか言いようのない筆致である。
 まず菅官房長官が官僚を束ねているのは“反専門性”だと云う。「・・・縦割りに縮こまる官僚の姿に・・・官僚の習性を読み取った菅は情報の『錯綜』という情報を効果的に用い、専門性をもって政治家に対峙する官僚組織を反専門性で『グリップ』していく体制を確立する」
 “反専門性”なる言葉が異彩を放つが簡単に言えば後段で示される“選挙感覚”とでも云うのだろうか。「多くの課題は専門性に依拠する縦割り官僚制では解決できないから」ということらしいが、だからといって日本国の舵取りが“選挙感覚”で解決できるとは思えない。

 そんなことだから、とんでも無いことが起こる。以下は時事通信の電子版のニュース。

安倍首相に批判相次ぐ=解釈改憲めぐる答弁―自民総務会

2014年2月13日(木)12:57

 13日の自民党総務会で、集団的自衛権行使を可能にする憲法解釈変更をめぐる安倍晋三首相の国会答弁に批判が相次いだ。
 問題視されたのは12日の衆院予算委員会での発言で、首相は解釈変更について「政府の最高責任者は私だ。政府の答弁について私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」と強調した。
 総務会で村上誠一郎元行革担当相は「首相の発言は選挙で勝てば憲法を拡大解釈できると理解できる。その時々の政権が解釈を変更できることになる」と非難。村上氏の主張を、野田毅党税調会長が「正面から受け止めるべきだ」と支持し、船田元・憲法改正推進本部長も「拡大解釈を自由にやるなら憲法改正は必要ないと言われてしまう」と指摘した。
 野田聖子総務会長はこの後の記者会見で「誤解を招くことがないよう(首相に)提案したい」と述べ、総務会の意見を首相に伝える考えを示した。 

 首相の発言はコンビである官房長官との共同制作である。
 “選挙感覚”第一主義のコンビであるから憲法すら恐るるに足らずという不見識な馬脚を晒してしまったのである。このあたりは仲の良い大阪市の橋下市長の影響を受けているのかも知れない。「菅は、舛添要一や橋下徹という異質の政治家との交流から、早くに政治家の古いしきたりにも見切りをつけていた。」と筆は進む。古いしきたりとは保守政治の源泉ではないのか?
 「国民にとって大事なのは目先のことであるとすれば、まずは経済、それも景気回復ではないのか。この基本に立ち返ったことが、安倍ー菅のこの一年の選挙における勝利をもたらした。」
 もっともらしいが、日本国の舵取りが国家百年の大計どころか、目先の選挙だけで政権運営をしている危うさを指摘している。
 さらに「菅は『政局通』でも『政策通』でもない。政治に過剰な思い入れをしない。」と断じている。これは政治家にとって誠実な評価だろうか。簡単に云えば、選挙テクニックだけで中身のない政権運営をしている、そんな思いを筆者は感じているとしか思えない。
 それは官房長官というナンバー2だからこそであり、中身はナンバー1である首相が考えるものという立場をわきまえているからとも評している。「実力長官は、次なる首相へのささやきに身を任せた時、破綻を招いた。当然菅はそれを自戒する。」
 このコラムから見えてくる安倍政権とは、「菅がつき、菅がこねし天下餅、すわりしままに食うは安倍」という構図である。しかしながら、せっかく菅官房長官が官僚の専門性を超える“反専門性”という“選挙感覚”で作り上げた天下餅を、安部首相は古い日本への回帰という別の角度から食べ始めている。“右より感覚”とでも云うのだろうか。
 菅官房長官の“選挙感覚”で稼いだ政権力を、安部首相が“右より感覚”で消費している感じとでもいうのだろうか。そして菅官房長官の“選挙感覚”は目先の経済ということである。これを逆さまに見れば、目先の経済が落ちれば連鎖的に安倍政権は終わる、ということである。
 しかもこのコンビの共通性は専門性がないということ。そのことは上記の時事通信のニュースでも端的に表れているし、先般の「特定秘密保護法」の余りにも杜撰な作りにも出ている。
 ましてや財政再建や社会保障に至っては床屋政談レベルなのかも知れない、と疑ってしまう。




2014/02/12

公約実行してね

今朝の朝日新聞より

 東京都最多の待機児童数かつ、都知事の地元でもある世田谷区。公約実行は世田谷区対策でもある。解決のキーは、埋もれている都有地の“発掘”。
 2月5日の福祉保健委員会で、区内の都有地を全部調べて、利用できないならその理由を区議会に明らかにするように要望した。(その時点では、めぼしいものしか区は当たっていなかったので)
 もちろん都有地として名目通りのものもあれば、外郭団体や都の出資株式会社を行ったり来たり(譲渡・賃貸・目的外使用等)もあるはず。
 名目通りの都有地はすでに(ちょっと複雑な手順が要るが)公開されている。実際はそれ以外の“隠し田”があるのではないかと想像。都知事の手腕が問われている。

2014/02/11

じぇじぇじぇ?

 世田谷区議会でも議会改革の一環として議会基本条例が俎上にのぼりつつある。
 個人的には議会基本条例というパッケージにこだわる必要はないと思う。世田谷区議会の現状を整理すれば基本的なパッケージの要素は揃っているからである。
 要は、何を新たに加えるか、に掛かっている。個人的には、通年議会の実施から・・・。

 さて上掲、毎日のコラムから岩手日報(2月7日)をさがしてみると、世の中にはいろいろなことを考える議会もあるようだ。以下その記事。

「じぇじぇじぇ条例」制定へ 久慈市議会活発化目指す
 久慈市議会(八重桜友夫議長)は7日開会の市議会3月定例会で、議会や市議活動の基本原則を定めた議会基本条例制定を目指す。通称「じぇじぇじぇ基本条例」とし、前文には方言を用いる。市議の検証活動や市政課題を市民と話し合う「かだって会議」設置、情報通信技術(ICT)積極的活用などを盛り込み、市民に開かれた議会づくりにつなげる。

 条例案は前文で「これまでにない発想により、まさに『じぇじぇじぇ』な議会を目指していくべぇ」とうたい、全8章からなる。
 市議に議会活動が市民生活にどのような変化をもたらしたか検証を求めるほか、市民自由参加型のかだって会議設置により、広聴活動充実に努める。
 同市議会は2012年12月に議会改革推進特別委を設置。早稲田大マニフェスト研究所からの助言も受け、検討を進めてきた。条例案は14日までパブリックコメントを実施。その後取りまとめ、3月4日の最終本会議に議員発議案として提案を予定する。
尚詳しくは

■「久慈市議会基本条例」(素案)に係るパブリックコメントの実施について
・市議会では、現在、議会改革推進特別委員会において「久慈市議会基本条例」の策定を進めています。
・この条例は、議会・議員が活動するにあたっての基本原則を定めるとともに、市民に開かれた議会として、情報公開と市民参加を積極的に進めるなど、議会が目指していく姿を掲げ、それを市民にお約束するものです。

■久慈市議会基本条例(案)  それにしても、世田谷区の福祉保健委員会の報告事項が1回で40件近くというのは役所側も含めて通年議会の必要性があるのではなかろうか。

2014/02/10

都知事選 世田谷区民の選択

 世田谷区選管の発表をもとに主要候補の開票結果と世田谷区の投票率は以下の通り。端数は切捨て。

 世田谷区民の選択は東京都全体の結果と異なり、細川候補が宇都宮候補より上位に来ていること。
 さらに細川+宇都宮候補の票がますぞえ候補の票を上回っていること。



2014/02/07

本当のことが言えなかった佐村河内氏と保坂区長

 2月3日に世田谷区の2014年度予算の保坂区長による記者会見が行われた。
 その目玉が記事にもある通り、「保育所1400人分整備」。
 都知事選でも課題となっている保育待機児8千人のうち約千人は世田谷区である。ただし世田谷区は毎年5歳以下の子どもが千人前後で増えている、という極めて特殊な状況にある。
 とは言え、子どものいる働きたい夫婦にとって「保育所1400人分整備」は朗報であり、一刻もはやく整備してほしい政策とともに期待もふくらむ。
 しかし2月5日に行われた福祉保健委員会では、そう簡単ではない現状が報告された。
 それは今年度から整備にかかった弦巻5丁目保育施設(定員258名)と下馬2丁目保育施設(100名)の整備が、新たな事情から開園予定の見込みがずれ、現状では確定的なことが言えない、というのである。
 つまり、来年度の1400名どころか、それ以前の258名+100名の計358名分の保育定員が宙に浮いている、ということである。

 この事実を区が確認したのが1月末。保坂区長はこのことを知っていたのである。にもかかわらず、「来年度は保育所1400人分整備」だけしか記者会見で述べなかった。もちろん記者諸氏も、現状がそんなことになっているとは知らない。

 これでは保育所整備に期待している人々を、迷わすことにならないだろうか。ましてや記者会見というのは速報性のツールであろう。都合の悪いことは発表しない、となれば、粉飾発表である。

 世の中、本当のことが言えないまま過ごすとどうなるか、騒ぎになっている。

2014/02/02

東京ナンバー

 国交省が東京五輪仕様のデザインを施したクルマのナンバープレートを来年交付するらしい。寄付金上乗せ方式とかで、アガリは都内の交通利便性に使うのだという。
 だったらいっそのこと、東京ナンバーにしたら?という発想もあっていいのではないか。都内でのご当地ナンバーなんてみみっちくてナンセンスだと思う。
 

2014/02/01

災害に強いまちは作れても、放射能に強いまちは作れない

 今日の渋谷はすごいことになっている。そしてその上を行くのが新宿。小泉元総理は「最後の3日間でひっくり返す」と宣言している。電力業界に逆らえないマスコミ、ましてや世論調査の数字に縛られているマスコミ。公平性を隠れ蓑に選挙で有権者の地殻変動に触れないマスコミ。しかし今の時代、これだけ情報が拡散し共有できるし、伝わる。なおタイトルは、なかにし礼氏の応援メッセージから拝借。