2013/12/31

ロミオとジュリエット


ツイッターでみかけた話。
『京王線の中で聞いた女子高生の会話。文化祭で「ロミオとジュリエット」をやるらしいのだが、「でもさー、あなたはなぜロミオなのって、そんなの親がそういう名前つけたんからじゃんねー」とのことでした。』

もちろん、なぜ敵の家に生まれたのか、という意味ではあろうが、まんざら外れてもいないから可笑しい。

昨今のマスコミ論調も似たところがある。狭小な視点。外れてはいないが、時間の経過とともに笑い話のようになることが多い。

2013/12/28

伝説のコンサート ザ・タイガース

 東京ドームに4万5千の観衆が総立ちで熱くなった2013年12月27日。ザ・タイガースが完全復活した日、堪能。「切なくてつらい時代なのに、こうしてタイガースに光を当ててくれてありがとう。力を、愛をくれてありがとう」というジュリーの言葉からあっという間の2時間半。良い年の取り方に感動。日本の音楽シーンから男性のあり方を意欲的にブチ壊しリードしてきたジュリーこと沢田研二の還暦後の活躍はまた新たな男子のあり方を示すものだろう。男の化粧からビジュアル系の先駆、男性ヌード等々の破壊的創造を果たして来た一方で、老いを隠そうとしない前向きな姿勢、そして友との再会というメッセージは五十代以上の世代に響くものがある。良い年の取り方、誰もが問われる問題である。(途中休憩30分にはちょっとびっくり。やはり女子が多かったことやドームは女子トイレが少ないとか、それなりの年齢のための配慮だったのだろうか?)

※追記 今回の公演は来年1月24日午後9時からNHK BSプレミアムで放送。

2013/12/26

類似点

 26日の朝日に都の元副知事の青山氏の“猪瀬評”が掲載されていた。読んでいて、保坂区長との類似点がいくつもあり、やはりそうだったのかと嘆息。
 青山氏によれば、都庁の関係者は猪瀬氏について「都政に関心がない、勉強する気持ちがない」というのが多くの認識だったらしい。実は保坂区長についても同様の声が聞かれるし、コトバは踊るがそれらを行政のシステムにビルトインさせる努力は感じられない。“情報公開と区民参加”のフレーズはもはや区長の独り言であり、条例改正案すら検討もされていない。
 さらに青山氏によれば、猪瀬氏は「何かネタはないかという姿勢で、耳目を集め、花火を打ち上げようという気持ちしかなかったのではなかろうか」と見ている。
 保坂区長も記者会見を開いて自己アピールに努めて居るが、マスコミが飛びつきそうな話題に必死で、区政にほとんど影響のない事例すらかなり大げさに発表している。ある部署など区政のためというより、区長の記者会見のために資料を作らされ閉口しているという。
 24日の同じ特集で埼玉大名誉教授のてるおか氏は「トップに立つ政治家は自我を確立し、強い倫理観や責任感を持っているのが当たり前。首尾一貫性を重んじ、それを損なえば有権者の反発を招くことを知っている」と断じている。保坂区長に照らせば、首尾一貫性が、あるのか無いのか含めて、印象が薄い。即ち区長として何をしようとしているのか、不明ということである。
 もちろん金銭スキャンダルなどあろうはずもないが、来年は保坂区政の総括という厳しい年になる。

2013/12/25

今日の広報は保存しておこう

 本日の区の広報「せたがや」12月25日号に職員給与の特集が載っている。国の法律で義務付けられているものだが、世田谷区はかなり詳しく載せている。ただし年の瀬の慌ただしい時期なので、大掃除とともに年末ごみと一緒に出されてしまうかもしれない。(それが目的?)
 世田谷区の職員数は5056人。そのうち一般行政職という、簡単に言えば「事務屋」さんのことで、部長、課長、係長等の役職で位置づけられているのが2797人。そのほか保育士等が1117人、技能労務職が754人と続く。
 その一般行政職、つまりフツーに言う役人の構成を見ると、部長が45人、課長が116人、係長が1096人。つまり世田谷区の役人の45%が係長以上ということに。さらに係長の平均年収は810万円。組織体としてはかなり老体である。等々のことがわかる。12月25日号は年末ごみに出さないで保存しておこう。

自慢・高慢・散漫バカのうちー2月9日(仏滅)都知事選投開票

石をもて追はるるごとく
ふるさとを出でしかなしみ
消ゆる時なし (啄木)

 「自慢・高慢・散漫バカのうち」というのは小学校の恩師の口癖だった。語呂がよかったのか半世紀たった今でも口づてに出てくる。
 当時は「散漫」が主眼で、授業の集中しなさい、というほどの意味だったのだろうが、年齢を重ねるうちに、「自慢・高慢バカのうち」が至言となって来るから、まさに「冷や酒と親の小言は後で効く」である。

 さらに年を取ると、どっこい「散漫」が老化のシグナルとなるから、やはり人生の名言であろう。今さらながら恩師に深く感謝である。

2013/12/21

炎の中の世田谷区役所

 12月19日に発表された、中央防災会議による「M7.3級の首都直下地震の新被害想定」によれば、世田谷区ではかなりの延焼被害が出る。今回の発表では19の震源地を想定しているが、その中で被害が最大という「都心南部直下地震」での火災被害が上図。(クリックで拡大)
 ご覧の通り、被害が最大というのはまさに世田谷区が火災の中心地の一つになっている、ということであり、被害者は世田谷区民の可能性が高いことを示している。M7.3級では揺れによる被害より、交通が遮断され消防車が来れない、或いは同時多発的に火災が発生して対応できない、ことによる大火災での被害が想定されている。
 世田谷区の大問題は、その火災地帯の真ん中に区役所があること。上図を拡大して見ると世田谷区役所の位置は三軒茶屋の文字の三軒の下の青丸印のあたり。

 このことについては、この発表がある前から、先月11月28日の区議会代表質問でウチの会派の田中優子議員が指摘している。さらに現在、23区最古の老朽化した区庁舎の建て替えについて、同じ場所でいいのか、という質問もしている。答弁は庁舎建設の時期(10年後?)には東京都が地域の不燃化をやってくれるでしょう、というまるで他人事。関東大震災時も誤って火炎の勢いの強い場所(被服廠跡地)に多数逃げ込み焼死している。

 現在の世田谷区長は3.11を強く意識して当選したものの、首都直下地震への行政としての備えについては、何も決断していない。大型開発反対という当選時のイメージにとらわれて、本当に必要な予算の決断ができない。一方で高齢者向けの区立レストランを作ってみたものの大赤字という惨状。そのため今度は無料送迎バスを。
 要は区長が中身のないイメージ区政に傾倒しているため、リアルな震災が発生すれば、住民からの不満は爆発するのは必至である。ド素人という意味でつかわれたのだろうが、アマチュアは、都知事だけに限らないのである。

2013/12/18

イノセの肖像

 あれから1年。ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」のスクルージ同然の品性を発信し続ける都知事。今年のクリスマス・イブは百条委員会とか。
 来年のクリスマスを彼はどこで迎えるのだろうか。

2013/12/16

またまた選挙対策(あれはなかったことにして!)条例提案見送りへ

 いわゆる「町会・自治会加入促進条例」が見送り(提案中止)になったという一報が入った。確かにスジの悪い条例案だったが、ここまで引っ張っておいて見送るとは、「反対派」としては肩透かしを食らったようで、“不快感たっぷりの軌道修正”としか言いようがない。

 不快感たっぷりの視線は、条例そのものが区長の選挙対策として“利用”されたのではないかという“疑い”に向けられている。

 そもそも「町会・自治会加入促進条例」はどうみても自民対策だろうと議会では見られていた。しかし9月議会以降、区長にとって自民は「元カレ」状態となり、12月議会を経て、もはや「元カレ」にクリスマスプレゼントは要らない、という非常手段に訴えたと、見えなくもない。

 そう思わせる根拠は、実は「町会・自治会加入促進条例」については議会では賛成派の方が多かったと思われるからである。

 通常、条例提案を見送る場合は、議会で可決の見通しが立たない場合だけである。

 9月議会、12月議会で各会派から反対意見が続出したことは事実である。とはいえ、自民も公明も反対意見をあげていない。つまり過半数は賛成で、可決の見通しは当初から一貫している。

 にも係わらず、ここで提案を見送るとは「元カレ」への意趣返し、という仕打ちにしか映らない。ウワサでは自民は年明けには「新カノ」との「交際宣言」をするという動きもあり、火に油を注いだ可能性も・・・。

 今後、委員会で説明がなされると思うが、可決の見通しがあるまま提案を見送ったとなると、不可解である。

 区長は「好き嫌い」で条例提案をしたり、しなかったりということは、それ自体で大問題であろう。今回の件は結果は良しとしても、区長の政治姿勢への不信は増した、ということである。

2013/12/10

離党者は多くて5人程度と見ていた執行部はショックを隠せず(日経)

 この分では、まだ離党者が出るのでは?朝日では「包容力を失った政治の惨状を見せつけられた。」と渡辺氏を非難する署名記事を載せている。「渡辺氏の手法は『突破力』を生む一方、党内をむしばみ、崩壊を招いた。」とも。そして日経が伝えるところによれば、やはり自民党(というより安部首相?)と連携するようだ。しかし、特定秘密保護法のように、“賛成の棄権なのだ”というバカボンのパパのような前代未聞の行動では、とても連携する気にはなれないだろう。
 もとより5人と14人では執行部の“自己評価”がケタ違いにズレていたことの証拠。果たして巨大与党に影響力など・・・ノーサンキューの大合唱が聞こえる。

2013/12/09

自民党渡辺派になってしまったみんなの党、そりゃ離党するわ

 今さらながら、便利な時代になったものだ。
 9日午後4時から行われた江田憲司氏ら14人の記者会見がニコニコ動画で生中継された。1時間半に及ぶ記者の質問に、原点回帰と未来を見つめる視点の2つから、緊張感あふれる所見が各議員から発せられた。
 そこから垣間見えたことは、自由にモノが言えない雰囲気になっていたこと。疑心暗鬼が蔓延し、信頼関係より“忠誠度”が優先する仕組みが醸成されていたこと。(たぶん比例当選の弱みにつけ込んで、誰のおかげで!という意識が働いていたのだろうが、議員は議員であり党内議論では対等のはず!)
 記者の「自民党にすり寄ったという具体的な事実を言って下さい」という質問に、複数の議員が、代表の発言として「これからは自民党渡辺派でいく」、「黙って自公についていけ」、「与党に入ってテコの原理で動かす方が早い」等々の“実話”が口惜しさを滲ませながら飛び出したことには、ビックリ。
 そんなことなら投票しなかった人もいたはず。

 そう言えば、東京5区では落選した三谷英弘衆議院議員(比例当選)や東京選挙区の松田公太参議院議員はまだ離党していない。日頃の言動からすれば不思議でならない・・・ちなみに落合貴之氏は先月離党している。