2013/08/28

住む理由 転出する理由

 平成22年国勢調査から、世田谷区内の町別で5年前(平成17年)と同じ住所の人たちの比率を自分で計算してみた。(左表数値は%)
 つまり、現在の住所に5年以上住んでいる人が町別でどれくらいいるか、ということである。(調査時点は平成22年10月現在)

 トップは岡本。岡本在住の67.3%が5年前も同じ住所に住んでいる。最下位は太子堂。なんと半分以下の41.8%しか5年以上同じ住所に住んでいない。

 いわゆる落ち着いた町、出入りの多い町ということになるのであろうが、印象的には太子堂は若者が多いのではないかと想像するが、そうではない。太子堂の平均年令は42.5歳に対して岡本は41.3歳と、岡本の方が若い。さらに65歳以上の高齢者比率は太子堂の17.2%に対し岡本は15.5%とこれも低い。(住民数は太子堂の約1万8千に対し岡本は約7千)

 区全体の平均では58%の人が5年以上同じ住所に住んでいる。(前回のブログでは5年前も世田谷区在住が67.9%と記したが、それは同じ住所+区内での転居者数の合計ということで多くなっている。つまり約10%の人は世田谷区内での転居ということ)

 地方自治は、その地域に住んでいることが前提である。といっても、国勢調査の一番古い大正9年(1920年)の記録で人口約4万人。戦前の昭和15年(1940年)で約28万人で、高度経済成長のさなかの昭和45年(1970年)で約79万人となっている。それからすでに40年経過して約88万人である。

 前回のブログでも国勢調査から世田谷区では5年間(平成17年〜22年)で約3分の1が入れ替わっている。
 問題は、人はなぜ世田谷区に住むのか?そしてなぜ世田谷区から転出していくのか?