2011/04/30

人件費の問題

 日本の財政を考えれば避けられないのが公務員人件費のカット。世田谷区においても最大の支出項目が職員人件費だ。
 549億円が世田谷区の非常勤等を含めた総人件費だ。 1割カットとはどの程度なのだろうか。下が世田谷区の職員の年収の実態を示す数字だ。

人件費の問題2

 上記が世田谷区の職員の平均年収(ただし年度単位)。部長で1259万、課長で1094万が平均である。さらに係長で854万、主任主事で737万となるがこちらにはさらに残業代が加算される。しかも身分保障がされ定年までの終身雇用である。いまどきの時代にそこまで公務員でなければできない仕事なのだろうか、そういう職種も多い。正規職員5千人、そのほか非常勤、臨時等が数え方にもよるが約1万人働いているのが区役所の実態である。部署によっては非常勤等の方が働くとはよく耳にすることである。正規を下げ、非常勤を上げるというのも一つの方策かも知れない。とにかく役所の「何でも正規純正品」を定価で、というような発想は変えなければ財政健全化は望めない。

新議会に向けて

 実際のところ、見出しのように「議会の壁」があるわけではない。ただし注目される保坂区長ゆえに過去の“実績"の延長線上に勝手に「全く新しい区政」を妄想されがちである。
 ともかく議員として新聞報道だけで新区長の動向を知るというのもヘンだということで、就任直後に区長室を訪ねてみた。初対面ということでもあり挨拶に終始した感はあったが実直かつまじめな語り口であった。すでに相当のレクが入っているようで世田谷区の財政状況も意識されているようだった。情報公開、住民参画、広報広聴の一体化(双方向性)など民間企業ではスタンダードな技術の活用にも関心があるようで、その方面では期待できるのではないかと感じた。
 一方、議会の方でも新議会(5月1日から選挙の当選者が議員になる。4月30日までは選挙前の議員が議員資格を有する) に向けて動いている。
 「みんなの党・世田谷行革110番」は現在の2名から新議会では4名となり、新人と勉強会を重ねている最中である。選挙の一喜一憂にひたる時間もなく世田谷区政の中心にある“仕事場"は待っている。

2011/04/27

こんな人たちにまかせて良いのか

 こんなバカなことが平気で行われていたとは。結果論かもしれないが、福島原発の状況は変わっていたかもしれない。
 震災直後の福島原発において、決定権のある専門家は東電社長であり、その人物をいち早く“決断の場"へ運ぶことがどれほど重要か、全く認識していない、それどころか、自衛隊が一民間人に便宜を図ったなどと知れたら防衛相の責任問題だ、という通俗な計算が働いたのだろう。
 しかも一度載せて離陸した飛行機をわざわざ引き返させたのいうのだから念のいったバカである。
 飛び立ってしまったのなら仕方ない、責めは自分が負おうと防衛相が少しでもハラを括っていたら、その後の原発の状況は変わっていたかもしれない。確かに防衛相の判断は間違ってはいないのだろうが、「一将功成りて万骨枯る」これでは国は滅ぶだろう。時間が勝負という時に全く今の政府は無頓着すぎないだろうか。すべては時間がキーとなるのは行政も民間も同じ。

2011/04/26

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」

 世田谷区長選のことである。元々は剣術の言葉であるらしいが某野球監督によって知れ渡った。勝負事の度に繰り返し思い起こされる名言である。
 勝負に勝って相撲に負けた、という言葉もある。今回の保坂票は約8万に対して他候補の合計は約19万である。簡単に言えば漁夫の利とも言える。これは区政運営の困難度を示している。他候補でも同じとも言えるが、しかし「金吾中将」や「秀忠」や「女刺客」が仮に勝ってもその後の親和性は見通せたであろう。
 保坂氏(区長就任は明後日)については今のところわからない。19万票とどう向き合うか、地域行政では「脱原発」もさることながら「脱反対派」こそが足元の課題であろう。
(一区民としては実際にはNHKの出口調査にどよめいたクチである。今回の区長選は全く予想がつかなかった。つまり保坂氏の圧勝ということもあるだろうし、惨敗ということもあるだろうと。一番考えていなかったのが小差で勝利というパターンだった。)

2011/04/25

選挙終了そして新しい世田谷へ

 選挙が終了し、区民の皆さんによる新たな選択が始まります。引き続き行革に邁進します。
 区政もどうやら新しい方向に進むようです。議会と区長の関係も未知の領域に踏み込みます。新しい区長にはいわゆる熟議かつ迅速な決断を求めたいと思いますが、一度も話したことがないので、何から何までこれからだと思います。下に選管の表をもとに選挙結果を出してみました。定数は50名です。

2011年4月24日世田谷区議選開票結果


1大場やすのぶ9617自 民
2ひうち優子8411無所属
3菅沼つとむ7226自 民
4田中優子7216みんな
5おおば正明7161行 革
6上川あや7099無所属
7宍戸のりお7057自 民
8風間ゆたか6116民 主
9佐藤美樹5918民 主
10すえおか雅之5819みんな
11畠山しんいち5194自 民
12上島よしもり5134自 民
13小泉たま子4478無所属
14あべ力也4423無所属
15中里光夫4388共 産
16小松ダイスケ4376自 民
17いたいひとし4312公 明
18山口ひろひさ4306自 民
19里吉ゆみ4297共 産
20山内あきら4276自 民

21青空こうじ4268無所属
22中村コータロー4197民 主
23村田義則4188共 産
24福田たえみ4171公 明
25杉田みつのぶ4137公 明
26桜井純子4125生活ネ
27下山よしお4112自 民
28羽田圭二4071社 民
29平塚けいじ4068公 明
30岡本のぶ子4050公 明
31高橋あきひこ4017公 明
32津上ひとし3889公 明
33石川ゆきお3849自 民
34たかく則男3790公 明
35諸星よういち3646公 明
36江口じゅん子3592共 産
37高岡じゅん子3452生活ネ
38しんかわ勝二3440自 民
39上山なおのり3411自 民
40和田ひでとし3402自 民

41三井みほこ3392自 民
42佐藤ひろと3380公 明
43桜井みのる3342共 産
44唐沢としみ3306社 民
45てるや里美3249生活ネ
46中塚さちよ3201民 主
47木下泰之3145無党派
48桃野よしふみ3028みんな
49植田靖子2936生活ネ
50あべ弘幸2894自 民
51鈴木しょうじ2775自 民
52西村じゅんや2641民 主
53赤沢まさひこ2598自 民
54下条忠雄2585無所属
55いそだ久美子2581民 主
56上杉ひろゆき2570民 主
57石綿しげお2559みんな
58稲垣まさよし2535無所属
59重政はるゆき2479民 主
60天坂晴美2434自 民

61小野裕次郎2245民 主
62はた次郎2234民 主
63藤井まな2135民 主
64あくつこう2070創 新
65ゆさよしひろ1987無所属
66原田正幸1849まち自
67いなだたかし1819民 主
68小西たかお1786無所属
69はやま園子1613民 主
70そんだ京子1528みんな
71森村いっぺい1352民 主
72小山やすし1102無所属
73平林ともひろ1068民 主
74森たいせい1036民 主
75石井かおる988無所属
76森学968無所属
77ひろべ雅子620無所属
78小山ひな子497無所属
79鈴木ゆうこ395無所属
80山本まさよし391無所属

81とりはま百代214無所属
82松崎やすとし169無所属