2011/02/11

役人憑依の毒

今日の日経新聞に行政委員の日額制についての記事があった世田谷区議会では、選挙管理委員について日額制にすべきと主張し、すでに議員提出案を出している行政は改正に絶対的に反対しているわけではなく、あくまでも最高裁の判決を待ちたいという様子見である自民、公明他の会派も区側とスタンスを同じにしているようで、なかなか可決に至らないここで問題なのは政治の判断力である行政が司法判断を待つのは遵法義務から理解の範囲としても、政治の判断基準は、違法性の有無だけにとどまらない月に3回程度、実質30分程度の会議に出るだけで23万から28万円も貰える仕事が税金で賄われている。このことを役人が(今のところ)問題ない、と言ったとしてもそれは法的な解釈を述べたに過ぎないそれがそのまま世の中で通用するとは限らない。世の中で通用しないことを放置したり、怠っていたりすればいづれ選挙・投票という民意によって審判が下るだけである(ただし、このことが知れ渡ることが必要だが)一方、役人は違法性の有無だけに気を配って仕事をすれば常に安全圏にいられる仕組みになっている。例え世の中で通用しなくとも、であるこのことを履き違えて、役人憑依(或いは役人目線)で議員が物事の判断をしてしまえば、役人と違って安全圏から放り出されるそういえば、どこかの“大物一兵卒”氏は法的には問題はないと主張しているが、その言い方は役人の論法そっくりである。おそらく違法性は少ないのかも知れないのだろう、だからといって安全圏に踏みとどまれていないのは彼が政治家だからであるさらには驚いたことに、その“大物一兵卒”氏を世の中で通用しないとばかりに懲らしめていた“上司”が今度は役人憑依してしまったから国政は、大混迷である政治家として判断すべきところを、役人の合理性でやろうとしている所が最大の原因である政治家が役人憑依で仕事を始めたら破綻は見えているし、精神にも良くない。すでに変調は党首討論時の異常な瞬きとかに表れているらしい何かとんでもないどんでん返しがあるかも知れない。