2010/11/08

教育法の進化

3日の日経新聞では自宅学習でネット利用が進んでいるという先日(10月31日)の学校の雑事でも述べたように、学校現場では先生の時間の確保と、教育の授業効果が最大の問題だこれは個人的な感想だが、授業というのは、そのわかりやすさという点がらみれば、ピンからキリまであるのではないだろうか例えば世田谷区だけでも同学年の同じ教科の授業は160人の先生が担当している(区立小学校の学年ごとの学級数は159〜165クラス。区立中学校は98〜99クラス)しかしこれは現代にあって果たして合理的であろうか。もちろん小学1年生から中学3年生までの授業を一律に扱うわけにはいかない。それでも世田谷区で、一番わかりやすい授業をうけてみたい、そういうニーズには応えるべきではないだろうか学校は塾ではないので、学習面以外の教育機能は当然ある。そのことには留意しなくてはならないまた教え方の優劣といっても、先生の能力とは別に、どの学習レベルの子どもが対象なのかによっても大きく異なる。結果、フォーカスの当たらなかった子供が置いてきぼりにされないようにしなくてはならない要はこういうことである。一番質の高いビデオを見ながら担当教師が解説するという授業というものがあって良いのではなかろうか、ということ明治時代から同じ授業スタイルだけで成果をあげるのは無理がある。いろいろな機器を融合的に使ってみるべきだろう。学習知識を子どもたちに吸収させる方法はいくらでもあるように思うし、教師が育たなくては良い授業が行えないという“速度"は今の時代について行けないのではないか。同じ内容を98〜165人の教師が授業を行っていることについて一考してみる時代だと思う。