2010/10/28

『世田谷行革110番』近々復活

事業仕分けで早々とスーパー堤防の“廃止”が決まった。事業仕分けの“廃止”は本当の廃止ではないからその後どうなるかわからないそれはさておき、蓮舫大臣等の未熟な議論の組み立ては相変わらずである別にスーパー堤防に味方するわけではない。その効果も正直なところわからない。ただ未熟な議論というのは400年かかるという点を逆手にとって、こんな事業はおかしいという論理の組み立て方である確かに数キロの事業で20年かかっていれば全体が完成するのには400年かかるしかし問題はなぜ400年かかるかという点に、疑問を差し挟まないのか、ということである。ここに問題の本質が隠されている物理的には400年もかかるはずはない。やろうと思えばたった数年で完成する。それだけの技術力は日本にはある。物理的はそうであるつまり答えは明らかである。そこに住む、権利関係者の問題が複雑に絡み、それを丹念に扱っているからこそ400年もかかるのである都市部の地方議員なら例えば自治体内の区道の境界線確定があと500年くらいかかるということは常識の範囲である。ましてや4メートル道路のためのセットバックなども何百年先ということは承知しているそれは住民の権利を最大限尊重するという姿勢からきている蓮舫大臣の合理的な考え方で行けば、日本全国、災害に弱い地域に住むのを禁止すれが良いということになる。過疎地に住むことを禁止すれば、毎年毎年災害のための費用は払わずに済むし、道路も維持する必要もない或いはスーパー堤防を作ると決めたら、適用範囲の住人たちを強制的に退去させれば、たちどころに出来る、そういうことである地方自治の現場からすれば、公共施設作るにも丹念な地元合意に数年を要することは当たり前であり、それでも反対運動は起こるのである合理的と住民感情の問題は並列的である。物理的な税金の無駄遣いという論法は、実は政治的には破綻しているのであるさて、かねてより公的な場において『世田谷行革110番』の名称復活を望む声があり、近々その方向で手続きを取ることになりそうである。新たなスタートの準備しなければ。