2010/08/02

政策提言を読む

■7月26日に出された政策検証委員会の提言を読んだ■残念ながら、せっかく選りすぐりのメンバーを集めたにもかかわらず、中途半端な提言に終わっている■たとえば“政策目的に合わなくなったものは見直せ”というレベルの提言はあっても、その先がさっぱり■恐らく、あとは役所で考えろ、ということなのだろう。(提言は役所・区長に対して出されている)■これは考えようによっては“見もの”である。役人が現在行っている政策で、「今どきこんな政策おかしいんじゃないか」って廃止や見直しをすることを想定しているわけだ■そうなれば、まさに政策検証委員会としても意味のある提言をしたことになる■それにしても、想起するのは、「大事なことは区民が決める、しかし何が大事かそうでないかは役人が決める」という構造である。「大事なことは首相が決める、しかし何が大事かそうでないかは官僚が決める」というのも同様である■住民自治とは何が大事かそうでないかを住民が決めることから始まるのではないだろうか。その意味では今回の検証委員会の課題設定は明らかに役人が設定したものである。