2010/06/20

世田谷版事業仕分け がん検診と子ども医療費助成

現場の区議会大会議室の庁内テレビを見ながら発信。

10時開始。今日の素材(課題)はがん検診と子ども医療費助成の2本。最初の24分はこれらの事業の担当部署による説明。

昨日も思ったが、これらの素材の選び方というのは、どういう基準というか意図があるのだろうか。少なくとも検証委員が自分たちで選んだということではないだろう。先の本会議でも区の答弁ではこの検証委員会の方向性を相当重要視して予算編成に臨むということを述べていたが。

委員長の発言によると、子ども医療費助成については、新たに所得制限を設けるかどうか、ということがテーマだということのようだ【10時30分記】

質疑によれば、がん検診の医療費の効果に関するデータはないらしい。何でも国の方針に従ってやっているという、まことにニッポン的な答弁。
続いて、子ども医療費助成の効果についての具体的なデータはないとのこと。
子ども医療費助成は現在は中学生までは親の所得制限なしで全額公的助成となっているが、もし所得制限(児童手当の例による)をしたら、対象の子どもの数は半減するという。これに対して委員から、所得の高い人もそれなりに税金を払っているのだから、同じサービスを受けても良いのではないか、という意見も。【10時48分記】

子ども医療費助成について、モラルハザードはないのかという意見とともに、他の福祉政策もあるので所得制限は仕方がないのではないかという意見の委員。また医療機関からの情報が少ないとも。

医療関連の質疑が続くが、事業と効果についてデータがないまま進んでいるのは、やはりおかしいと思う。公衆衛生という考えが区にないのではないか。データなくして果たして受益と負担の議論が成り立つものなのか。【11時01分記】

命にかかわるものについては公費助成を無くしてほしくないという意見。そのとおりなのだが、どこからが命にかかわるのかというのが実は今回の議論のテーマなのだが。

昨日の市民大学とかサービス公社の議論より、低調な感じ。医療はやりづらいのだろうか。それとも連日で疲れ気味なのだろうか。

がん検診の受診率の低さから、もっと広報を充実させるべきだという意見、特に広報板を選挙の掲示板くらい増やせないのか。

これに対し現在の広報板は700くらいとのこと。選挙の掲示板はだいたい900くらいなのでそんなに差はないが、確かに広報板は目立たないのは大きさのせいか?

検診によっても有料、無料というのはどういう基準なのか。また子ども医療費助成では、子どもが蚊に刺された程度でも軟膏を買うより医院に行ったほうがタダだから行く親もいるという意見。

有料無料の説明は不明。【11時22分記】

子ども医療費助成については、そもそも対象から外すべきではないか。アンケート調査でも区民の8割が支持しているのだとすれば、そもそもこれをいじるのはおかしい。もっとほかの事業を俎上に乗せるべきではないか。

まさに正論を言う委員登場。そうなんだよな、こんな偏った素材の選び方がおかしい。【11時36分記】


子ども医療費助成を削るのなら、放置自転車の罰金を上げたほうがいいのではないか、あれは他人に迷惑を掛けているのだからという意見。正論だよなー。

別の委員。区民の権利意識が高くなりすぎているのではないか。ばらまきや何でも無料はよくない。

関係ないかも知れないが、子ども医療費助成に関しては、若い委員の方が、さらに女性の方がシンパシーがあるように聞こえる。

そろそろ午前の部のまとめに。

副委員長。最初はこの2つについて削減が良いのか疑問だと思ったので、むしろ良いものは良いということを確認するのもこの検証委員会の役割ではないかと思う。となれば、財政負担の問題もあるので、全事業の予算という見地から考えなくてはいけないのではないのか。所得制限は時代の流れに逆行するのではないのか。

要するに削るものはほかにもまだあるでしょう、ということで、遅いけどようやく委員各位も課題設定のおかしさに気づいてきたのかもしれない。

さあ、委員長はどうまとめるか。【12時10分】

委員長まとめ。がん検診はもっと広報も含め運用面に工夫が必要なのではないか。データが少なすぎる。子ども医療費助成については、事業の目的が不明だ、モラルハザードもある、他の自治体に比べて恵まれているので所得制限は考えられるのではないか・・・しかし、もっと広く考えれば、財源の制約があるのなら、ここで議論していない他の事業を削ってでも、これらの予算を増やすことだってあるのではないか、という感じのまとめ。午前の部は12時24分で終了。午後の部は13時40分再開。【12時24分記】

休憩中の私の所感

昨日の市民大学や世田谷サービス公社という、文化的というか管理部門的というか、どちらかと言えば、生死から縁遠いものから、がん検診とか子ども医療費助成というのは、各委員の生活空間の中でも、時として緊張感を想起させるテーマである。おそらくテーマの切り口として最初から削減という網をかぶせたことから、当初口が重たかったのかも知れない。各委員は口にこそ出さなかったが、医療行為そのものよりも、必要なときはいつでも受けられるという安心の部分に、この事業の重要性を感じているのではないだろうか。そしてその安心ということは現区長の最大の政治目標のはずなのだが。実は先の代表質問で、大阪府なみの人件費の圧縮を世田谷区ですると約18億円の効果がある旨の答弁を得ている。この18億円というのは子ども医療費助成に対して所得制限を掛けたときに捻出できる金額とほぼ同額である。それにしても、各委員が果たして、今回の対象だけを削減の俎上にあげるのは正しいのか、疑いだしたのは意義深い。削るならほかにある。


13時41分再開。委員長よりこの2日間の総まとめの議論に入る。
行政と民間との役割分担について。

青年の家については宿泊施設機能については疑問。
目標の手段として多様なものが出現した場合、そういう手段に切り替えるべきだ。民間に任せてもよい。効率性、または目標達成度を再検討すべき。
世田谷区の人材活用を考えるべし。

とは言いつつも、まとまるようなまとまらないような。レンホーチックなら、ここで廃止、継続、縮小とかなるんだろうけど、なかなか歯がゆい進行状況。【14時08分記】

いつの間にか、外郭団体について。
発言委員が限られているように見える。
委員長が発言。外郭団体はシビアにやりましょう、と誘っているが。

あんまり反応なしの中。外郭団体の事業にある既得権をなくすべきだ。
リターンの見込めるものは残し、リターンのないものは淘汰すべきではないか。

はっきりした結論をみないまま、またまた受益と負担の議論にうつっちゃった。

政策経営部長が割り込み過ぎ。

各委員は議論の方向性となすべきミッションの理解の統一ができていない感じ。

税源論議から放置自転車の罰金を高くしろという意見に対して、政策経営部長が答え始めて、横道に。

まとまらない、雰囲気。【14時35分記】

区の負担になる部分は削減するというより、長期的に発生予防に力を入れるべきではないか。という意見。

正論だが、発生予防とは何?罰金?自己負担割合?これがまたむつかしい。

マーケティング、どれくらいの対価を支払えるかというデータで捕らえるべき課題ではないのか、という意見。

もう経費を削るしかない。冗費を削る。それは行政サービスを削るしかない。たとえば多摩川花火大会なんかすぐにでもカットすれば1億円カットできるんですよ、要するに優先順位に応じて下からカットしていくしかないのではないか、との意見。さらに区民は行政に甘えている姿勢を直す啓発をすべきではないのか。そういう行政と区民との関係を再構築すべきだ、との主張。

委員長発言。80億の削減は一つの事業だけをどうこうでは捻出できない。むしろ区役所の担当者の一人ひとりが事業計画を構築できるか、それが今のところできていない、それができれば意外に全庁的に80億が詰められるのではないか。

残念ながら、役所ということころは、決められた事業を忠実に履行するのが管理職の絶対的な使命であり、そこに企画能力が生かせる場はほとんどないのが現状である。役人は短距離選手型の職種である。

別の委員からは、利用料金を上げる手法もある、と。【15時12分記】

別の委員から、削減は誰かが悪者にならなくては進まないのではないのか。

引き続き、委員会としての提言の骨子について各委員に振るが反応は静か。発言を求めると、提言よりも新たな意見が出たりして、まとまらない。

提言以前の問題として、検証のデータが整理されていない。整理されて、そのデータに基づいて行政運営ができていれば、見直しも容易であったのではないか。

サービス過剰であるのであれば、区民の自立が導かれなければならない。

年間単位の予算というのは民間では考えられない。民間では四半期、毎月ごとに事業進行がチェックされる。

区と区民との協同の部分が論じられなかったのは残念。むしろその部分で区民と区との役割分担の合意を図られるべきであったはずである。

委員長のまとめ。世田谷区内の大学との連携、特に区立図書館との連携という、ちょっと唐突な話に。大学が助かる?大学がもっと努力しなければならない、それは世田谷区との連携?

15時50分閉会

今日の感想

考えても見れば、資料不足、民間的なデータもなく、限られた時間で結論を出すのは、至難の業であると思う。まとまらないのは自然なことである。これであと検証委員会は7月12日の提言の部分を残すのみとなったが、一応これまでは全部テレビ傍聴させてもらった。ここまでの流れから、相当逸脱した提言があるとすればそれは役人の作文ということになる。とにかく検証委員の方々には本当にご苦労様である。【15時58分記】

2010/06/19

世田谷版事業仕分け 傍聴記 実況版つぶやき風

 6月19日、世田谷区政策検証委員会、別名、世田谷版事業仕分けが午前10時から午後4時まで開かれた。以下はその傍聴記。

10時から世田谷議会の大会議室で実質審議が始まった。

俎上に上がっているのは、青年の家と市民大学。

開始1時間での状況は、委員と担当部局の役人が相対しているが、役人側の方が余裕しゃくしゃくという感じ。委員側も「あり方論」から出ていないので、レンホーチックに一刀両断のようにはなっていない。【11時12分記】

今回の審議にあたって、事前に議論のポイントというアンチョコみたいな方針が示されている。

5つのポイントが委員には示されている。


1、素材事業のねらいや目的、効果、その達成状況について。

2、民間サービスが提供されているか。されている場合、民間との大きな違いは何か。

3、素材事業の民間との役割分担の見直しや、事業の中で改善できることはないか。

4、民間で行なうとした場合に、デメリットは生じるのか。

5、行政が行なうべきものか。


ということで、議論は、上記に沿って、青年の家、市民大学について担当役人とのやりとりが続く。ただし、5の行政が行なうべきものか、というところにはなかなかたどりつかない。委員としても、行政が行なうべきではない、と主張する人が現れない。本来なら、そういう主張をする人を中心に議論が進むのだが、歯がゆい、感じ。なう。【11時28分記】

 
おっ、今、市民大学に関して必要ないという委員登場。

がんばれ!

行政はなんでもかんでも、やりすぎ、という主張。

その委員は暴論かもしれないが、と遠慮ぎみに言っているけど、暴論ではないと思う。

さて、どう議論はどうなるか。【11時31分記】

役人側から市民大学の擁護論?が始まった。

市民大学には自治体を良くする人材を育てる役割もある・・・

あまり説得力ない説明。

大学の講座に移管して、利用区民にクーポン券を配ったらという意見も出る。

なんか議論というか意見が行ったり来たりで、まとまらない。

まとまらないのは役人の思う壺。【11時51分記】

 
12時14分に午前の部は終了。午後は1時半から再開。

前半(午前中)での委員長のまとめは以下の2点。


区内の13の大学との連携を考えるべき


施設は新設ではなく既存の施設利用を


特に区内13大学との連携を考えろという委員長の意見だったが、議会ではすでに私たちの会派でもさんざん主張しており、区もそれなりに手を尽くしている、はずなのだが。
【12時18分記】

市民大学について。


本日前半の議論の感想は、まず、委員長のまとめにあるように、世田谷区内には13の大学があり、都内でも大学銀座の自治体である。しかも昔と比べて、大学のオープン化には著しいものがある。また文科省の補助金行政にも地域に根ざした大学のあり方のようなものが示されている。そのことからすれば、区民が生涯学習をする環境としては、国内屈指の環境にあるとも言える。ただし交通の便が必ずしも良いとはいえないが。そのことからすれば、区がわざわざお膳立てするようなことまでして、生涯学習の場を維持することの意味合いは薄れる。検証委員会の方向性はこちらのほうに読み取れる。



青年の家について


青年の家については、老朽化にともなう改築については否定的だったように思う。それ以上の方向性は読み取れなかった。


聴いていて(議会控室でのテレビ中継を見ながら書いている、そもそもこういうのもインターネット中継するなり、 FMせたがやで中継すべき)思ったが、個々の事業の話よりも、事業の廃止の方法というか状況を論じた方が、むしろ有意義ではないかと思った。


たとえば市民大学を廃止というニュアンスの委員は記憶ではたった一人だった。それも暴論かもしれないが、という前置きをしての発言である。廃止という言葉はやはり重い発言なのだと思う。


私などは平気で廃止、と言う事が多いが、もちろん廃止と言っても、いきなり来年度から消滅ということもあるが、それだけではない。廃止にもいろいろある。簡単に言えばハードランディングもあればソフトランディングも、である。


しかしながら、財政的な逼迫の状況が増すにつれて、ソフトランディングの選択は狭まるということである。


これはある意味、高度な政治判断でもある。【13時07分記】

13時28分再開。


午後の素材は外郭団体。


担当部長による、世田谷サービス公社と世田谷区社会福祉事業団の説明が30分続く。
【13時55分記】

公認会計士の委員?が世田谷サービス公社の資金積み立てが多いのではないかの指摘。

資金を定期で遊ばせているような時代ではない。低金利で積み立てても意味がないという指摘。

それに対して、区側の答弁は世田谷サービス公社では現在20億の資金があって、会社法人の信用の担保と、将来の社屋建設の資金にと。まあ議会答弁と変わらないけど、そんなこと言っている区の財政状況だろうか。【14時15分】

世田谷サービス公社のレストラン事業を民間入札に、という意見。

これも議会でさんざん出ている考え。区側はとにかく、逃げまわって、変革に手をつけないで、ここまで来ている。この検証委員会での質疑でも、すでに議会答弁と重なるものについては、議会答弁と同じ。


なんだか、委員の疑問とか指摘を聞いていると、すでに議会で何度となく質された内容と重なる部分が多い。要するに議会ですでに指摘されたことばかり。議員も委員もそんなに感覚に違いがあろうはずがない。逆に役人側からすれば、手馴れた答弁ということになる。


こんなことなら、議会で、特別委員会を設けて、外郭団体集中審議をしたらどうなのだろうか。特別委員会というものは、短期集中してテーマを絞って結論を出すというのが本来目的である。


現に土曜日にこうして議会の大会議室で行なっているのだから、議会の機能としてできるはずである。その議会の会議室にホントの議員が傍聴しているのである。これって、庇を借りて母屋を取られた議員のようにも感じる。


個別の事業の存廃ということでは難しいかも知れないが、少なくとも外郭団体についての集中審議可能のような気がする。【14時49分記】

不慣れな委員が質問すればするほど、役人側の行政自慢のオンパレードが続く状況。議会なら、そんなことまで聞いていない、と文句が出る。


委員の皆さんも役人答弁に反論できる切っ掛けを掴みかねている。特に社会福祉事業団にまつわる福祉の分野は、どちらかといえば公的分野であり、公なのか民なのかという峻別はできない、ならばなぜ区直轄ではなく事業団なのかというと、理解が進んでいるのか、そうでないのか、やりとりからはわからない。


サービス公社と社会福祉事業団を同じ外郭団体として並べるのは、自動販売機と両替機を並べて議論させるようなものである。混乱するよなー。【15時05分記】

検証委員の資質によっては、必要性の低い事業に切り込むどころか、単なる区の事業の説明会になってしまう。


仮に切り込むことができたとしても、ペーパー資料だけで判断することは、実は危険である。外郭団体については、根拠法令、運用実態、区側のタテマエとしての説明、ホンネの数字、本来の目的外の有用性、外郭団体の予算にあらわれない見込み予算の実態、と様々な側面がある。今回の資料提供は主に区側のタテマエとしての説明が用いられているにすぎない。【15時24分記】

あらら、いつの間にか世田谷美術館の割引券を作れという話になっている。

区民の立場からすれば利用施設は安いほうがいい。

でも、そんな委員会なの、って感じ。


外郭団体の議論というより、福祉の話に入っていくとまとまらない、歯がゆい。


誰か、サービス公社と事業団を廃止したら区政はやっていけないんですか、って訊かないかなぁ。


実は外郭団体は幹部職員の定年後の再雇用の受け皿となっている。そういう側面からの存在理由もある。そんなことは資料には一切載っていないから、質問もでないんだろう。【15時37分記】

もうそろそろ終了時刻。

委員会の進め方は、座席の端から順番に委員が役人に対して質疑をしていく方式。委員同士の議論はない。どちかかと言えば、聞き取り調査に近い。午前の部の感じからすると、最後に委員長がまとめの話をして終了という、ことに。


明日もあるが、それを含めて来月12日、参院選の翌日、提言の取りまとめを作るとのこと。どんなものが出るんだろうか。


今年度中に全体予算を削らなければならないのは、54億円。今後経済状況がいくらか良くなって税収が増えたとしてもケタが変わるわけではない。【15時49分記】

株式会社世田谷サービス公社の社長の給料は社員の給料より低い、という事実はあまり知られていない。おそらく課長級より低い。世田谷トリビアである。こういうことからして、表面的な資料から連想できない事実がある。


委員長のまとめが始まったが、想像上のサービス公社や社会福祉事業団と現実の有り様との間に相当の誤差があるようだ。


おっと、公認会計士?の委員から委員長のまとめに異論を挟んだ。

サービス公社のあり方について、障がい者雇用が大きくクローズアップされたが、そのことと外郭団体のあり方は本質的に関係ない問題ではないかとの指摘。つまり、障がい者雇用を受け入れて、それでも利益が出るサービス公社の営業構造は、特別な利益が付されているのではないか、それは普通の企業のあり方と異なるのではないかという指摘。もちろん委員は障がい者雇用を否定しているのではない。むしろ大事なことだと述べているのだけど、それと企業経営を一体化して、それでも利益が出るという、つまりドレッシングされているのは妙だということ。


これもずいぶん前に私が指摘したことなので、まさにそのとおりだと思った。というより、サービス公社の議論では常に区側は障がい者雇用の問題を持ち出して、存在意義を強調することが伝統的に行なわれてきた。が本当にこういう形でしか障がい者雇用は進められないのか、もっと別の方法があるように思う。何か単なる言い訳に使われているようで、愉快ではなかった。


委員長は少し慌てふためいた感じ。その意見も取り込むような感じで後を引き取りまとめを続けたが。なんだかよくわからないまとめに聞こえた。


4時を少し超えた時点で終了。【16時17分】

2010/06/14

代表質問その1


■6月10日の代表質問の様子、その1。(動画が見えない場合はここをクリック!)百年に一度というリーマンショック後の世田谷区の財政は急降下状態。その実態がまだ区をはじめ議会も含めて、よく理解されていない■残念ながら平成初期のバブルの前後の経済状態を知る議員は非常に少なく、昭和50年代後半の景気の落ち込みの時に全国的に「行政改革」という言葉が広まったことも、教科書で知ったという世代がバッチをつけている■財政困難な時期に正しい処方箋は一つしかない。行革である。質問はそこに至る大前提である、財政状況の事実確認の部分。最初は数字だらけだが後半からはパネルを使った説明となる。

2010/06/07

あのジンクス

●民主党のトップ交代は、考えてみれば狐につままれたような“変身劇”だった●不可能とまで思われた“党内革命”をあっさり断行し、権勢を振るう“悪役”を追い出すという、爽快感●“党風”もなんだか若返った感じがする●もともと昨年9月の政権交代内閣はこんなメンバーでスタートするはずじゃなかったの、という国民のイメージに近い●あとは“野党思考”から“政権思考”への“改宗”ができるかであろう。そこで初めて政治は落ち着く●それにしても「ホップ・ステップ・肉離れ」という言葉をなぜか思い出した。今度は大丈夫だろうか?今度は。

2010/06/02

辞任速報 政界再編始動


 
■こんな速報だろうなと思っていたら、案の定で、質問前のこんな時に、である。首相が8ヵ月しかもたなかったのだから、昨日から始まった「子ども手当」もいつまで続くかわかったものではない■国の財政もどうなるか地方財政をチェックする立場からすれば大きな問題■それにしても幹事長を道連れにした“心中辞職”は古い政治からの脱皮につながるのだろうか。政界再編はすでに始まったようである。それにしても今朝の新聞はまったく出鱈目な解釈にあふれていた。読んで損した。メディアの正確な観察の記事が求められる。わからないなら書くな。