2009/07/30

再び公立みつぎ病院の視察から

●広島県の「公立みつぎ病院」の視察から多くの示唆を受けた。まず“黒字の秘訣”は施設の集約化ではないだろうか。高齢者施設を介護から医療まで集めて、果たして町中の高齢者はここ以外にどこにいるのだろうか、と勝手に思ったくらい●二番目は介護制度と医療制度の継ぎ目をうまくカバーしている点ではないだろうか(取りこぼしが無い?)要するに保険制度のすき間の無駄を極力省いているということである●振り返って世田谷区では到底無理だろう●世田谷で医療機関と介護施設を集中させるなど無理●逆に考えれば、そこまでしなくては黒字化は無理ということでもある●もっとも前述したように、国の制度そのものが公立病院の赤字構造を招いているので、公立病院単体でいくら考えても、それも無理だろう●世田谷区には区立病院がない。無いから、わからない部分も山ほどある。また無いから過剰に期待する向きもあって不正確な情報が氾濫することは本当に危険である●実は23区でも練馬や台東あたりで準区立的な病院もあるが、あまり良い情報はない。医療の問題は深い。(写真はみつぎ病院のリハビリルーム)